「玉木雄一郎首相」誕生に立ちはだかる女性人気の低さ 党の政策「女性には理解するのは難しい」と失言の過去

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   政局のキーマンとして首相候補に名が挙げられていた国民民主党の玉木雄一郎代表に、批判が殺到している。YouTubeチャンネルで立憲民主党の蓮舫参院議員を笑い飛ばしたことが発端となり、過去の不倫スキャンダルや女性候補とのトラブルも蒸し返され、女性を中心に拒否反応が相次ぐ。

   世論調査でも女性から党の支持率が伸び悩む背景が垣間見える騒動となった。

  • 2025年参院選の投開票日、国民民主党・玉木雄一郎代表(左)と榛葉賀津也幹事長
    2025年参院選の投開票日、国民民主党・玉木雄一郎代表(左)と榛葉賀津也幹事長
  • 外国人特派員協会で会見した、玉木代表(2025年6月)
    外国人特派員協会で会見した、玉木代表(2025年6月)
  • 2025年参院選の投開票日、国民民主党・玉木雄一郎代表(左)と榛葉賀津也幹事長
  • 外国人特派員協会で会見した、玉木代表(2025年6月)

女性からの支持率が伸び悩む国民民主党

   玉木氏は2025年10月11日、YouTubeの「たまきチャンネル」で榛葉賀津也幹事長との対談動画を公開。玉木氏は「榛葉さんなんかはね、前の民進党の代表選挙で蓮舫さん応援してるからね」と、2016年に行われた民進党代表選での逸話を暴露。榛葉は「いひひひひ」と苦笑し、2人で「これ黒歴史」と爆笑した。

   さらに玉木氏が「(榛葉)幹事長だけさ、蓮舫さんの(Xの)投稿見られて、俺見れないんだよ。そしたらブロックされててさ!」と暴露。榛葉氏も「その翌日俺もブロックされた」と明かすと、玉木氏は「ひゃはははは」と嬉しそうに笑った。

   予想通り、蓮舫氏は激怒。自身のXに「私は、SNSで他の政党の議員を笑いながら語ることはしません。政治は、批判よりも誠実な対話で変えていくものだと思います」と記し、名指しこそしなかったものの不快感を表明した。

   この騒動に、Xでは女性を中心に玉木氏への非難の声が続出。「いい大人のすることじゃぁないね」「ブロックされるのは当然」「国民民主党女性の支持率低い理由。この動画の全てのような気がしてきた」などのコメントが書き込まれ、炎上状態となった。

   10月14日、NHKは世論調査の結果を公表。国民民主党の支持者の割合は男性6.5%、女性2.4%と男女で差が出た。自民党の男性28.6%、女性25.6%、立憲民主党の男性6.2%、女性4.7%、日本維新の会の男性1.8%、女性1.6%と比べても顕著で、数字としては参政党の男性6.2%、女性2.0%と同程度に女性からの支持が低かった。

衆院選後にグラドルと不倫スキャンダル

   玉木氏といえば2024年11月、元グラビアアイドルとの不倫スキャンダルが発覚。「おおむね事実」と認め、党の役職停止処分を受けたものの、3か月後には代表の座に戻っている。

   また、女性候補と党の公認取り消しを巡るトラブルも過去に起こしている。

   2024年2月、衆院補選で国民民主党から立候補予定だった高橋茉莉氏がインスタグラムで、過去にラウンジ嬢として働いていたことから「(党から)体調不良を理由に辞退しろと指示を受けました」と暴露した。これに玉木氏はXで「党はラウンジ等に勤務していたことで出馬辞退を求めるようなことはありません」と反論。結局、公認は取り消された。高橋氏は、この年の9月に自宅マンション敷地内で亡くなっていた。

   さらに2025年6月には、国民民主党から参院選比例代表で立候補予定だった山尾志桜里氏が、出馬会見の直後に公認見送りに。山尾氏は、 「党の都合で排除されてしまう政党では、志ある方も今後立候補の決断に躊躇してしまうのではないでしょうか」 などと不満を滲ませた談話を発表し、無所属で参院選に出馬するなど遺恨を残した。

   この数日後、玉木氏は外国人特派員協会での会見で「なぜ女性からの支持が非常に少ないのか」との質問を受けた際、英語で「私たちの政策は男性だけでなく、女性にも良いものだが、女性には理解するのは難しい」という主旨の回答をした。これがSNSで「女性蔑視」と批判を浴び、後日、

「英語が未熟なため、拙い表現をしてしまったことを反省しています。決して女性蔑視をするつもりはありませんでした」

とXで謝罪した。

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