小野田紀美経済安全保障担当相が、2025年10月22日に大臣就任会見を行った。小野田氏はクールジャパン戦略についても担当しており、ゲームやアニメ、漫画といったコンテンツをめぐる政策について「あらゆる面で皆様の『好き』を力に変えていく、これを実現していけたら」と語り、SNSでは「オタク文化への解像度が高い」などと評価する声が上がっている。輸出規模や経済効果が取り上げられがちだが「それだけではない」小野田氏は、経済安全保障担当とともに、新設された「外国人との秩序ある共生社会推進担当」、内閣府特命担当大臣(クールジャパン戦略 知的財産戦略 科学技術政策 宇宙政策 人工知能戦略 経済安全保障)に任命された。会見の質疑応答で、日本のゲームやアニメなどのコンテンツに対する評価と成長戦略の柱になる取り組みに関する質問があった。小野田氏はこれに、海外展開の市場規模の大きさやアニメツーリズムやロケ誘致などによる地方創生への期待について言及した。続けて小野田氏は、コンテンツ政策に関し「輸出規模だとか経済効果が言われがちなんですけれども、それだけではないと思っています」とし、次のように話した。「今日本語を学ぶ方々のきっかけの多くがアニメ・漫画・ゲームであり、それをきっかけに日本の文化とか考え方とか、日本が世界で1番多様性がある国だということを分かってもらえるきっかけになる武器でもあると思っています」続けて、「日本の自由な表現が持つコンテンツの力というものを、これから海外との交流にもそうですし、そして経済の柱としても、あらゆる面で皆様の『好き』を力に変えていく、これを実現していけたらなと思っております」と今後の方針としての考えを述べた。最後に、コンテンツ産業の人材育成に力を入れたいと付け加えた。Xではこのコメントに、「オタク文化への解像度が高い」「サブカルの金銭じゃない価値ってほんと大きいよね」「理解度が高すぎて感動する」「本人がオタクだからな。説得力半端ない」といった称賛の声が寄せられている。小野田氏は「オタク」として知られており、23年12月に自民党のYouTubeチャンネルで漫画家で参院議員の赤松健氏と対談した際には、過去に漫画・アニメ「ヘタリア」のCDのプロデュース・シナリオも手掛けたことがあると明かしている。
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