2025年10月25日放送の「ひるおび」(TBS系)は、タレントの国分太一さんが日本テレビから「コンプライアンス上の問題行為」を理由に「ザ!鉄腕!DASH!!」を降板させられたことについて、10月24日に日本弁護士会に人権救済を申し立てた問題を取り上げ、経済評論家の加谷珪一氏は「日テレは十分責任を果たしているとは言い切れない」と指摘した。国分氏「どこが違反しているか説明してほしい」国分さんの救済申立書によると、「コンプライアンス違反により迷惑をかけた方が存在する事実は真摯(しんし)に受け止めている」と、問題行為があったことは認め、謝罪している。ただ、日本テレビがどの事案を違反としているのか説明してくれないため、被害者や関係者への謝罪や説明責任を果たせず、そのため本人や家族が誹謗中傷されるなど、重大な人権侵害被害にさらされているという。これに対して、日テレ側は国分さん側にきちんと説明はしているし、被害者のプライバシー保護のため詳細を明らかにできないと反論している。番組では、国分さん側の弁護士の会見の様子などを紹介しながら取り上げ、加谷さんが「日本テレビって上場企業なんですよね。投資家からおカネを集めているし、取引先もたくさんあるということで、何が起こって、どういう判断をしているのかというのを、ちゃんと説明する社会的な責任があるわけですよ」と解説。「当事者、投資家に説明しないというのは、日本テレビのガバナンス欠如を示しています」と話した。加谷氏「プライバシー保護を理由に隠蔽は良くない」被害者のプライバシーについては、「最優先であることは間違いない」としつつも、プライバシー保護を理由に、「何でも隠蔽できちゃうことになったりする」ことを加谷さんは危惧している。では、国分さんの人権救済の申し立ては、今後どう進むのか。加谷氏は「このまま、誰も何が起こったかわからないのは健全な状態ではないので、日本テレビは何らかの説明を求められることになるのでしょう」と見る。日本テレビは国分さんを降板させた6月の社長会見でも、降板理由を一切説明せず、メディアの質問にも答えず、「当社を信じろ」という傲慢さが見えた。今度こそ、国分さんはもちろん、「ザ!鉄腕!DASH!!」ファンも、スポンサーも納得する説明をしてほしい。(シニアエディター関口一喜)
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