大盛況に終わった万博、大量発生の「ユスリカ」問題どうなった? 「6月以降はかなり少なく」対策のカギは【万博振り返り】

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メタンガスは毎日「測定結果が基準値未満となっていることを確認」

   メタンガスについてはどうか。万博協会広報部はJ-CASTニュースの取材に、「夢洲は廃棄物で埋め立てられた土地であり、埋め立てられた廃棄物の分解に伴い、地下からメタンガスが発生しています」と説明する。

   メタンガスをめぐっては、開幕前から検出が確認されており、対策も講じられてきた。24年3月28日にグリーンワールド(GW)工区のトイレで爆発火災事故が発生。また、パビリオンワールド(PW)工区でも低濃度のメタンガスが検出されていた。

   これを受け、24年6月に、有識者の意見を踏まえた安全対策が発表された。それによれば、トイレには、「便器や配管周囲にシール等を設置し、隙間を埋め、地下ピットからのガス侵入を防ぐ」ほか、「機械換気設備」を設置して強制換気をする、ガス検知器の設置も行われることになった。屋外の地下埋設構造物では、マンホールの蓋などの有孔化を行い、滞留するガスを排出する対策を取った。

   また、ガス濃度の測定値を公式サイトで公表することも発表された。

   しかし、開幕直前の25年4月6日、GW工区の屋外の電気設備地下ピットで、労働安全衛生規則で定める基準値は1.5vol%を超える5vol%以上のメタンガスを検知した。これを受け、該当箇所の立ち入りを規制し、地下ピットの蓋を開放して換気。約1時間で基準値以下になったことが確認できたという。

   万博協会は、該当箇所について「モニタリングの頻度を上げるとともに、より換気ができるよう、蓋を常時開放し、低濃度管理をおこないます」「人が立ち入ることがないよう当該箇所の周囲に柵を設けることとしました」と発表している。

   会期中について、万博協会広報部は「来場者の皆様に安心してご来場いただけるよう、『ガス安全確認状況』として、測定結果が基準値未満となっていることを確認し、毎日、安全にご来場いただける旨を博覧会協会公式Webサイトお知らせしていました」。なお、ガス濃度の測定値も、月毎に公表されてきた。

   こうした大阪・関西万博での経験、ノウハウがレガシーとして、27年に横浜市で開かれる「認定博」の国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027、花博)などのビッグイベントへと継承されていくだろうか。

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