大盛況に終わった万博、大量発生の「ユスリカ」問題どうなった? 「6月以降はかなり少なく」対策のカギは【万博振り返り】

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対策の結果「6月以降はかなり少なく」

   10月29日にJ-CASTニュースの取材に応じた万博協会広報部は、ユスリカ対策について、「5月26日に『ユスリカ等対策本部』を設置し、専門の研究者や事業者とともに、万博の理念も踏まえつつ、人体や環境影響も考慮した対策を立案・実施してきました」と説明する。

   具体的な対策としては、次のようなことなどを行ったとする。

・ユスリカの発生源であるつながりの海、ウォータープラザにおける海水循環の促進や水底の清掃による幼虫対策
・外壁等への薬剤施工
・屋内侵入防止ネットやビニールカーテンの設置

   なお、「ユスリカの発生源であるつながりの海・ウォータープラザへの薬剤の投入は実施していません」という。

   また、万博の公式サイトでは、使用している忌避剤等について次のように安全性を説明している。

「関連法規に従い、一般的に製造販売されているものを採用しております。これらの忌避剤は、市街地や公園等の公共の場や、一般家庭で使用されている、安全性の高いものであり、喘息をお持ちの方や妊婦の方も含め、皆さまに安心してご来場いただける環境を整えております」

   万博協会広報部は、対策の結果、「会場内でのユスリカの飛来は、6月以降はかなり少なくなりました」という。

   記者が8月下旬に万博を訪れた際は、夜にパビリオンの外壁の照明に群がるユスリカを目撃したものの、たしかに日中はほとんど見かけることはなかった。また、別の記者が9月に万博を訪れた際も、ユスリカは見なかったという。

   実施された対策は効果があったとみられるが、万博協会広報部は今回のユスリカ対策について、「専門家のご意見を伺いつつ進めるということがポイントであったと考えています」としている。

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