マックとスタバ、対照的な解決策
こうした状況を受け、大手チェーンが相次いで方針転換に踏み切った。
日本マクドナルドは、25年11月19日からコールドドリンク用のフタをリサイクルPET製の「ストローレスリッド」に順次変更すると発表した。同社が3年以上かけて開発したこのフタは、ストローなしでも「ゴクゴク飲める」飲みやすさが特徴だ。これにより紙ストローの提供は順次終了する。
一方、スターバックス コーヒー ジャパンは別の道を選んだ。1月から順次全国の店舗で、カネカの生分解性バイオポリマー「Green Planet」製のストローを導入。このストローは植物油を原料とし、海水中で生分解される特性を持つ。紙ストローと比べて飲み心地が改善されるほか、店舗から出るストローの廃棄物量が年間約200トン削減される見込みだ。
実は、大手チェーンの中でいち早くこの問題に取り組んでいたのがセブン-イレブン・ジャパンだった。
セブン-イレブンは19年8月に高知県の店舗で、カネカの生分解性ポリマーPHBH製ストローの試験導入を開始した。同年11月には全国約1万店のセブン-イレブンが、このストローを導入した。