高市首相、トランプ大統領来日で「大はしゃぎ」巡るカオス 「媚びている」批判と擁護、大盤振る舞いは心配

防衛費増額約束も財源は?

   高市首相がトランプ大統領との蜜月関係を強化した一方で、その代償もある。

   大手メディアの報道によると、高市首相は首脳会談で防衛費の増額を伝え、トランプ大統領は米国産の武器や兵器の購入拡大を歓迎する態度を示したとされる。

   高市首相は10月24日の所信表明演説では、防衛関連費をGDP比2%に引き上げる時期を前倒しする方針を示していた。だが、アベノミクス継承を掲げる高市首相の就任から円安進行が進んでおり、物価高など国民生活に直結する課題も抱える中、どのように財源を確保するのかは不透明だ。

   高市首相が絶賛した中東の和平交渉でも、トランプ大統領は一貫してイスラエルの側に立った態度を取っており、現在でもイスラエルによるガザ攻撃で多数の犠牲者が出続けている。

   また、トランプ氏は2020年の大統領選で敗れた際、選挙結果に不満を持った支持者らが米国連邦議会を襲撃する事件を起こした。この際にトランプ氏は事件直前に支持者を扇動したとされ、大統領に復帰した後は訴追を受けた暴徒に恩赦を与えるなど、平和とは程遠い言動も目立つ。

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