ワールドシリーズ連覇を果たしたMLB・ドジャースの大谷翔平選手が2025年11月4日、優勝パレードの様子をインスタグラムで公開した。
SNSでは、大谷選手が投稿に添えたBGMの選曲に注目が集まっている。
「イェサベージはもうベンチに向かってるぜ、ボス笑」
7試合にわたるブルージェイズとの激闘を制したドジャース。優勝決定戦の第7試合も延長11回の熱闘で世界中の野球ファンを沸かせた。
ワールドシリーズ中、にわかに注目を集めていたのがブルージェイズの本拠地、カナダ・トロント出身の人気ラッパー・ドレイクによる「煽り投稿」だった。
Spotifyの総再生回数世界1位を誇るなど、世界的な人気を集めるドレイクは、現在もトロントの高級住宅街で暮らしている。NBAのトロント・ラプターズの熱狂的なファンでもあり、地元のスポーツチームを応援していることでも知られる。
ドレイクはワールドシリーズでもSNSを通じてブルージェイズを応援する様子を発信しており、対戦相手のドジャース主砲、大谷選手を煽る投稿を続けていた。
10月29日(日本時間30日)に行われた第5戦でブルージェイズが勝利すると、ドレイクはインスタグラムのストーリーズに大谷選手の写真を投稿。「ONE MORE!!!!!!!(もう一勝!)」と連勝を願った。
続く投稿では、大谷選手が体勢を崩し膝をつく中、空振りをとったブルージェイズのトレイ・イェサベージ投手がベンチに戻ろうとする姿を添え、「Savage already otw to the dugout boss lol(イェサベージはもうベンチに向かってるぜ、ボス笑)」と煽っていた。
過激な投稿に、ブルージェイズファンを含めた野球ファンからは賛否の声が上がっていた。
「野球でもSNSでも黙らせる大谷さすがだよ」
大谷選手は11月4日、インスタグラムを更新し「Thank you LA(ロサンゼルス、ありがとう)」として優勝パレードの様子を投稿した。
投稿の中には、往来に詰めかけた大勢の観客に手を振る大谷選手の後ろ姿を写した動画 もあった。SNSでは、この時使われていたBGMが注目を集めている。
大谷選手の選曲は、アメリカの人気ラッパー、ケンドリック・ラマーの「Not Like Us」。ドレイクとケンドリックはビーフ(ラップでの応酬)を繰り返しており、この楽曲はドレイクに向けた「ディストラック(攻撃的な意味合いを含む楽曲)」だという。ビルボードでは2週連続1位を獲得し、第67回グラミー賞を受賞した大ヒット曲でもある。
大谷選手がどういった意図でこの楽曲を選曲したかは明らかになっていないが、コメント欄には「伝わる人にだけ伝わる皮肉な選曲サイコー わかっててやってる笑」「The song choice is so perfect(最高の選曲!)」「Bien respondido para el boc?n de drake(ドレイクのビッグマウスによく応えてる)」など、国内外から歓喜の声が上がった。
大谷選手の投稿はXでも拡散され、「ドレイク散々ストーリーで大谷ディスっておいて最終的にNot Like Us使って大谷にやり返されてるの痛快すぎる 野球でもSNSでも黙らせる大谷さすがだよほんと」「もし大谷翔平選手自身がこの曲を選んで投稿したのだとしたら、究極とも言えるドレイクへのカウンターだろw」といった反応が寄せられている。