歌手の宇多田ヒカルさんが2025年11月5日にXを更新し、クマをめぐる自身の発言に関する報道への戸惑いを明かした。
「そんな手があるんかい」
事の発端となったのは、4日に配信されたネットニュース記事。記事には宇多田さんの写真が使われており、冒頭では「駆除するなんて熊がかわいそう酷すぎる」などの声を紹介。しかし、記事を読み進めていくと、記事冒頭の声はネット上のクマ駆除否定派の声であり、さらに記事後半では宇多田さんのシングル「ぼくはくま」を紹介し、宇多田さんのクマ駆除に関する実際の発言を引用していた。
この記事に対し、宇多田さんは5日にXで「今日本で話題のクマ報道に乗っかって、私の昔の発言を引用してる週刊誌の記事が出てYahooなんかでも紹介されてるみたいで、見出しや内容読んだ人は私が『クマが可哀想で泣いてる』『ひどい!ハンターに天罰が下ればいい』なんておっかないこと言ってると思って批判的な意見がチラホラ届いてるんだけど...」と告白した。
宇多田さんは、「え??十年以上前とはいえ、んなこと言うわけないよね」と思ったといい、念のため記事を読んだところ、「あれ?こんなにはっきり書いてある、まさか言ったのか?!」と困惑した様子。
しかし、スタッフにも確認してもらったところ、「SNS上のランダムな人たちの過激な発言を、そうとは明記せずに私の写真の下に掲載、そのまま私の話やほんとの引用が始まる、という構成だと判明」と説明。宇多田さんは「そんな手があるんかい」とツッコミつつ、「本人の私でも騙されそうになったわ」と明かした。
今回の騒動に宇多田さんは、「ネットや週刊誌の情報鵜呑みにしてるのは情報に弱い少数派が目立ってるだけだと信じてるけど、にしてもこういう世間の憤りを関係無い有名人に向けようとするのやめてほしい」と苦言を呈していた。
今日本で話題のクマ報道に乗っかって、私の昔の発言を引用してる週刊誌の記事が出てYahooなんかでも紹介されてるみたいで、見出しや内容読んだ人は私が「クマが可哀想で泣いてる」「ひどい!ハンターに天罰が下ればいい」なんておっかないこと言ってると思って批判的な意見がチラホラ届いてるんだけど…
— 宇多田ヒカル (@utadahikaru) November 4, 2025