韓国メディア「OSEN」(ウェブ版)が2025年11月4日、大リーグの特集記事を組み、韓国プロ野球(KBO)リーグの元セーブ王、コ・ウソク投手(27)が来シーズンも大リーグに挑戦することを報じた。
2年総額450万ドル契約も大リーグ昇格なし
コは、23年オフにポスティングシステムを利用してKBOリーグのLGツインズからサンディエゴ・パドレスに移籍した。韓国メディアによると、2年総額450万ドル(約6億3000万円)で契約したという。
渡米1年目の24年は、オープン戦で結果を残せず、開幕ロースター(出場選手登録枠)から外れた。マイナーでスタート切るも、ここでも結果を残せず、5月に交換トレードでマイアミ・マーリンズに移籍した。
マーリンズでは25年6月中旬までプレーしたが、1度も大リーグに昇格することはなかった。6月23日にデトロイト・タイガースとマイナー契約を結び、25年はマイナー暮らしが続き、大リーグに昇格することなくシーズンを終えた。
渡米2年目のシーズンを終え、来シーズンも米国で挑戦を続けるか、それとも古巣LGツインズに復帰するか。コの去就に注目が集まったが、「OSEN」によると、来シーズンも大リーグ昇格を目指してマイナーリーグでプレーするという。
LGツインズGM「コはあと1、2年アメリカで挑戦するようだ」
「OSEN」の取材に応じたLGツインズのチャ・ミョンソクGMは「LGに復帰しないものと認識している」とし、「コ・ウソクが1度、挨拶に来た。あと1、2年アメリカで挑戦するようだ。コ・ウソクが戻ればブルペンの力になるが、来年の復帰はないと考えている」と語ったという。
コはLGツインズ時代の22年に42セーブ(防御率1.48)をマークし、最多セーブのタイトルを獲得した。KBOリーグでは7年間で通算139セーブを記録した。
国際大会では韓国代表としてプレーし、23年に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場。韓国代表の守護神として期待される中、コの大会前のコメントが波紋を広げた。
地元メディアの取材に対し、大会で日本代表の大谷翔平選手(31)と対戦した場合、「故意死球」を与える可能性に言及。この発言がインターネット上で拡散し、日韓野球ファンから大きな批判を浴びた。
なお、コは大会前の強化試合で負傷し、WBCでは1度もマウンドに上がることはなかった。
Ready. Set. Woo-Suk Go. pic.twitter.com/JyZ5OWCZWJ
— San Diego Padres (@Padres) January 3, 2024