2025年11月6日に行われた参院本会議で、高市早苗首相の所信表明演説に対する各党代表質問が行われた。SNSでは、立憲民主党の塩村文夏議員による高市氏への質問の内容が注目を集めている。「女性大臣が6人と報道され期待が高まりましたが......」塩村氏は「組閣の段階で高市内閣は女性大臣が6人と報道され期待が高まりましたが、2人に留まりました」とし、「(女性大臣の)歴代最多は小泉、安倍、岸田各内閣の5人です。『初の女性総理』の内閣で何故2人にとどまったのか、総理にお伺いをいたします」と問いかけた。高市氏はこれに、「高市内閣の女性は2人ではなく、片山大臣、小野田大臣、私も入れると3名でごさいます」と返答。議場からはどよめきが上がった。「特に、内閣総理大臣、そしてまた史上初の女性財務大臣の誕生にも注目していただきたいなと思っております」と続けると、場内には拍手が上がった。SNSでは、質疑応答の様子が拡散され、「性別の問題じゃないってば。女性が増えたら政治が良くなるの? どういう理屈?」「それにしても高市さんって、ユーモアと余裕があっていいですね笑」などとする声が上がった。「質問者の私と答弁者の間は和やかな瞬間でしたよ」塩村氏本人は同日、Xを更新し高市氏の答弁について「これはウィットに富んだ答弁で、『確かに3人』って私もウフフとなりました」と振り返った。SNSでは、「質問趣旨としては『首相が指名した女性閣僚は過去には最大5人だが2人しかいないけどもっと女性起用しないの?』というだけ」など、塩村氏に共感する声もある。塩村氏はこうした投稿を引用し、「これはその通りで野党側はこうした声が議場からも出ていましたが、総理の少し恐縮したように(質問趣旨から外れた回答になるため)肩をすくめながらの答弁の仕方も含めて、『それアリかあ』と議場が沸いていました」と、笑顔と拍手の絵文字つきで現場での様子を明かし、「少なくとも質問者の私と答弁者の間は和やかな瞬間でしたよ」とした。なお、塩村氏は高市氏との女性政策をめぐる答弁について報じた東京新聞の記事に触れ、「有料部分に高市総理との議論が噛み合い、政策も前進していることがわかることが書いてあります」と投稿。前向きな答弁ができたとつづっている。
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