プロ野球DeNAの元ヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏(66)が、2025年11月6日にユーチューブを更新し、国内フリーエージェント(FA)権を保有している巨人・中川皓太投手(31)に「先発転向」を提言した。
「人の良さがリリーフに出る」
中川は8月に国内FA権を取得。今シーズンの年俸は8500万円(金額は推定)で、人的、金銭の補償が発生しないCランクとみられる。
スポーツ紙によると、中川は6日に報道陣の取材に対応し、FA権行使に関して熟考していることを明かしたという。
東海大学出身の中川は、15年ドラフト会議で巨人から7位で指名されて入団した。ルーキーイヤーの16年9月に1軍デビューを果たし、以降、貴重な中継ぎ左腕としてチームに貢献してきた。
今シーズンは63試合に登板し、2勝4敗36ホールド、防御率2.24を記録した。通算は14勝17敗120ホールド38セーブ。
中川の実力を高く評価する高木氏は、「このFAを機に(球団に)『1回先発をやらせてもらえませんか?』と言ったらどうかと思う」と切り出し、その理由について説明した。
「球種がどれくらいあるか分からないが、今は中継ぎに入っているから、真っすぐとかフォークとか、それほど多くの球種を投げていないと思う。だけど、人の良さがリリーフに出る。そうしたら先発で6回をある程度、2点とか3点をもらって投げる方が、力を発揮するのではないかと思う。みんな『中継ぎの』レッテルを張っているが、先発をやらせてみたらどうなんだろうと思う」
「巨人は先発投手がそれほど豊富にいるわけではない」
そして、巨人先発陣の現状を踏まえ持論を展開。巨人は今シーズン、先発のコマ不足に直面した。エース菅野智之投手(36)が昨オフ、大リーグのボルチモア・オリオールズに移籍したことに加え、先発陣に故障者が出るなど、厳しい状況が続いた。
解説者として今シーズンの巨人をみてきた高木氏は「(巨人は)先発ピッチャーがそれほど豊富にいるわけではない。彼が投げてきたキャリア。厳しいところでも投げてきた。頭から行って1イニングをしっかり投げ切った。そういう積み重ねで先発はいい。中川は意外と先発にいかせたらいけると思う」との見解を示し、こう続けた。
「自分のキャリアとして、そういうふうに挑戦していってもいいと思う。それぐらいわがままを言っても、今まで中継ぎでチームに貢献してきたわけだから。このままいったら早く潰れるかもしれないし、先発型だと思う。ここから肩のスタミナとか、いろいろつける作業は大変だと思うが、これはやったらすぐにできる」
スポーツ紙の報道によると、球団は中川の残留に尽力するという。果たして中川は国内FA権を行使するのか。今後の展開に注目される。
流れを呼び込むか
— ⚾️DAZNベースボール (@DAZNJPNBaseball) July 6, 2025
1球で仕事を果たす
中川皓太が火消しの投球
⚾プロ野球(2025/7/5)
????巨人×広島
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