プロ野球楽天の元監督で野球解説者のデーブ大久保氏(58)が、2025年11月6日にユーチューブを更新し、今オフ大リーグに挑戦する村上宗隆内野手(ヤクルト、25)を独自分析し、ロサンゼルス・ドジャースのマックス・マンシー内野手(35)よりも優れていると指摘した。
「ドジャースの日本人の評価はすごい」
ヤクルトは8日、村上の大リーグ移籍のため、ポスティングシステムの申請を行ったと発表した。
スポーツ紙によると、交渉期間は米東部時間12月22日17時(日本時間同23日午前7時)までとなっている。
日本の本塁打王に多くの米メディアが注目しており、連日、村上の特集記事が組まれている。米メディアによると、複数の米大リーグ球団が村上に興味を示しており、争奪戦勃発は必至だという。
現役時代、米国でプレーした経験を持つ大久保氏は、村上の大リーグ挑戦について「1番大事なのは何なのか。村上選手が、試合にどれだけ出場できて、どれだけ結果を残せるのかということ」とし、移籍先の候補にドジャースを挙げた。
「ドジャースに絞って言うと、ドジャースの日本人の評価はすごい」と切り出し、「村上選手が長年やったのがサード。村上選手があと、どのポジションできますか?ファースト、レフトです。センターとライトのポジションは、どうしても特別なポジションになるので、村上選手の今までの野球スタイルだと、まずセンターはない。ライトはどうかな。1番はレフト」と分析した。
今シーズン、サードを主に任されたのがマンシーだ。レギュラーシーズンは100試合に出場し、打率.243、19本塁打、67打点。出塁率と長打率を合わせたOPSは.846だった。
35歳のベテランは、ワールドシリーズで持ち前の勝負強さを発揮。第2戦と第7戦にそれぞれ本塁打を放ち、第7戦では2点ビハインドの8回に貴重なソロ本塁打。チームの劇的な逆転勝利に大きく貢献した。
マンシーは来季、年俸1000万ドル(約15億3000万円)で残留
マンシーの来シーズンは、チーム残留が決定。米メディアによると、年俸1000万ドル(約15億3000万円)の選択権を持つ球団が、これを行使したという。
このようなチーム事情を踏まえ、大久保氏は「ライバルがマックス・マンシー選手になる」とし、次のように持論を展開した。
「正直に言います。結論、村上選手の方が上です。まず、村上選手のスローイングは、(大リーグの)30球団の中に入ってもトップクラス。スローイングの良さはお墨付きです。(打球を)捕ったらアウト。暴投はないという素晴らしい送球をする。マンシー選手は、守備は得意ではないとみている」
そして、村上とマンシーの打力を比較し、こう続けた。
「(打撃では)マンシーの成績を超えられるか。結論は、超えます。打率は一緒くらいだと思うが、ホームランは30本いけるのではないかと思っている。もともと日本で50本を打つ力がある。アジアナンバーワンの本数を誇っている。(チームには)大谷という、同じ右投げ左打ちのバッターがいて、アドバイスがもらえる。だから30本、90から100打点いくのではないか」
村上は22年シーズンに打率.318、56本塁打、134打点を記録し、史上最年少の3冠王に輝いた。今シーズンは開幕前に痛めた右わき腹の影響で大きく出遅れた。56試合の出場にとどまるも、22本塁打、47打点を記録。OPSは1.043だった。
Max power! #WorldSeries pic.twitter.com/V0ccUgmWQA
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) November 2, 2025