人間への被害が拡大するクマ出没に対して、2025年11月13日から駆除のために警察官がライフル銃を使用することが可能になった。警察庁が国家公安委員会規則を改定、秋田、岩手両県に他の都道府県警の銃器対策部隊からライフル銃の扱いになれた人材を派遣し、クマ対策に当たっていくという。恵俊彰さん「やはり、ライフルの研修は必要ですね」11月11日放送の情報番組「ひるおび」(TBS系)では秋田県横手市で秋田県警と県外から派遣された警察官がクマへの対応を学ぶ研修風景が放送された。その光景を見ていたMCの恵俊彰さんは、「ふだん警察官が持っている銃では射程も含めてクマには対応できないわけですから、やっぱりライフルで研修しなければいけないんですね」と話す。八代英輝さん(弁護士)も「もう少し口径が大きくて威力の高いもの(が必要)、それから相手も動いていますし、手負いのまま逃がしてしまうとかえって凶暴になるので、やはり研修は必要ですね」と言う。ほとんどの警官は山に行った経験はない50年以上のハンター歴を持つ北海道猟友会長の堀江篤さんはクマ駆除への警察官参入は大歓迎だという。「国民の生命財産を守るのはやはり警察、自衛隊。国が守るべきだと声を大にして言って来た」そのうえで「ただし」と付け加えた。「疑問はたくさんある。どういうライフル銃なのか、どのような口径なのか。クマを撃った経験のある警察官はいるかもしれないが、ほとんどの警察官は(クマに)発砲していないし、山にも行っていない。いろんなことを考えるとまだまだ訓練が必要で、ひと月やふた月、それ以上かかると思います」まさか警察官や自衛隊がクマにも向き合わなければならない日が来るとは、思わなかっただろう。(ジャーナリスト 佐藤太郎)
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