斎藤元彦知事とともに刑事告発→不起訴のPR会社社長が声明 「誤解」を謝罪も...不正の事実「断じてございません」

   2024年11月の兵庫県知事選挙で、当選した斎藤元彦知事とともに公職選挙法違反の疑いで刑事告発されていたPR会社「merchu(メルチュ)」社長の折田楓氏が2025年11月12日にSNSで、「神戸地検より不起訴の判断が示されたこと」を確認したとして声明を発表した。

  • 折田楓氏のインスタグラム(@kaede.merchu)より
    折田楓氏のインスタグラム(@kaede.merchu)より
  • 折田楓氏のnoteより
    折田楓氏のnoteより
  • 折田楓氏のインスタグラム(@kaede.merchu)より
  • 折田楓氏のnoteより

「この経験から学び、人としても経営者としても成長し続ける」

   折田氏をめぐっては、選挙後に公開したnote記事で、知事選において斎藤氏の広報やSNS戦略全般を担当していたとして、その具体的な手法を明かしていた。これに、有償であれば公職選挙法違反ではないかとの指摘が相次いだ。斎藤知事は、メルチュにはあくまでポスター制作などを依頼したのみであり、その制作費として約70万円を支払ったとし、公職選挙法違反には当たらないと主張していた。

   その後、郷原信郎弁護士らが刑事告発したが、神戸地検が25年11月12日に不起訴処分にしたと報じられた。 これを受ける形で、折田氏はインスタグラムで、「神戸地検より不起訴の判断が示されたことを確認いたしました」と報告。「本件により、多くの皆さまにご心配とご迷惑をおかけしましたことを、心から深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

   折田氏は、「不正な対価の授受はもちろんのこと、いかなる不正行為の事実も断じてございません」としつつ、「私の発信により誤解を招いてしまったことを深く反省しております。今回の経験を通じて、自らの言葉の重みと責任を改めて痛感しました」と反省の弁を述べた。

   不起訴の判断が出るまでについて「弁護士に相談の上、発言を控えておりました」とし、その間「事実と異なる報道や記事、誹謗中傷などが数多く見られました」と訴えた。そのうえで「この一年間、捜査等に協力をしながら、発生し続ける問題に一つひとつ真摯に向き合い、また、本業においては、クライアントからいただくご相談や課題解決のために、従業員とともに目の前の仕事に集中して取り組んでまいりました」と伝えた。続けて、「それらができたのは、すべての皆さまの支えがあったからです」として感謝を述べた。

   最後に「本件を重く受け止め、この経験から学び、人としても経営者としても成長し続けることで、信頼を回復してまいります」と今後について伝えた。

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