警視庁暴力団対策課の警部補、神保大輔容疑者が、国内最大のスカウトグループ「ナチュラル」に捜査情報を漏らしていた事件について、お笑いタレントの山里亮太さんは「あの警部補だけだったのか?」と、MCを担当する「DAYDAY.」(日本テレビ系)の2025年11月13日放送で指摘した。「単独なのか、組織的につながっているのか」山里さんは「とんでもないこと。警察の根幹を揺るがす事件」と険しい表情で、「これがね、この犯人(警部補)だけの単独なのか、組織的につながっているのか」とコメントした。今年1月下旬には、逮捕数日前にスカウトグループメンバーの1人が姿を消していて、ナチュラル側が得ていた逮捕日時などの情報はかなり正確だ。複数の情報をチェックしていた可能性はある。「ナチュラル」は匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)で、女性を風俗店に紹介して1年間に40億円以上も荒稼ぎしているほか、ホストクラブに借金のある女性に売春を強要したりしているとされる。警視庁は全国の繁華街に約1500人のメンバーがいるとみている。山里亮太さん「非常に怖い事件ですね」山里さんは「これによる二次被害が、(女性たちに)出てないか。捜査対象の情報漏洩、証拠隠滅がされていたし、逃亡もされているし......。暴力団とかだったりすると、報復の恐れもあって、現時点でいろいろ確認できないことがたくさん。非常に怖い事件ですね」と心配した。神保容疑者はメンバーやグループ関係先が映った捜査映像をナチュラル側に送信し、金品を受け取っていたとみられ、家宅捜索では自宅から900万円の現金が押収された。情報漏洩などの送受信には、ナチュラルが独自に開発したメンバー向けのスマートフォンアプリを使っており、神保自身が「ナチュラル」のメンバーだったのではないか。逮捕容疑は地方公務員法(守秘義務)違反だが、そんな「軽微」な犯罪ではない。(シニアエディター 関口一喜)
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