2025年11月12日に行われた参院予算委員会で、国民民主党・榛葉賀津也幹事長が質問に立ち、自民党・高市早苗首相らと論戦を交わした。この一連の質疑応答がSNS上で注目を集め、「国会中継が面白い」「かくあるべき」などの声が上がっている。
「こういう国会を望んでる」などの声が相次いだ
榛葉氏は12日、所得税の最低課税基準である「年収の壁」の引き上げや、自動車関連税の見直し、トラックドライバーの待遇改善、拉致問題解決に向けたアメリカとの連携など幅広いテーマで質疑を展開。とくに「年収の壁」の引き上げについて、高市氏から前向きな答弁を引き出すなどの場面もみられた。
こうした中、SNS上では、榛葉氏と高市氏のやり取りなどが注目を集め、「国会中継が面白い」「こういう空気感いいわ」「国会はかくあるべき」「こういう国会を望んでる」「こういうやりとり好き」などの声が相次いでいる。
まず榛葉氏が質疑に立つと、高市氏と片山さつき財務相に対し、「いま高市・片山コンビは『さいきょう』コンビだと言われている。『さいきょう』の『きょう』は、最も強いだけではなく、最も恐れられている『最恐』。この評価をどう思いますか」と質問。すると、場内からは笑いが起こった。
これに対し高市氏は、「残念です。恐ろしい方の字だったんですね。ある世論調査で、支持しない理由で『人柄が信頼できない』が1位になっていた。『私ってそんなに性格悪いんかな~』と、夫に言っていた。強い方の最強コンビで頑張ります」と述べ、こちらの返答にも笑いが起こっていた。
また自動車関連税に関する場面では、榛葉氏が片山氏に対し、走行距離課税について質問した。榛葉氏は、「走行距離課税というのがあるが、(静岡県の)水窪の皆さんから『これやらないよね』と言われているので、やりませんよね」。
これに対し片山氏は、「車は走るためにあるから、走行距離に課税するのはあんまりだという声は本当に伺っております。ご指摘のいわゆる走行距離課税について、政府として具体的に検討していない」と回答。すると、会場からは拍手が上がった。
これを受け、榛葉氏は「ありがとうございます。今日寝れそうです」と返答。こちらも会場から笑いが起こっていた。
片山氏は、衆院議員時代は静岡7区(浜松市など)選出。参院静岡選挙区選出の榛葉氏とは「静岡つながり」だ。
そのほか、榛葉氏が物流問題に関する質問をするにあたり、ネットショッピングの利用について高市氏に聞く場面もあった。これに対し高市氏は、知らぬ間に夫の元衆院議員・山本拓氏がテレビ通販で商品を購入していることを明かしていた。