高市首相の「台湾有事」についての国会答弁に端を発した中国の対日圧力がとまらない。2025年11月21日の情報番組「サン!シャイン」(フジテレビ系)で中国人民解放軍広報部門の公式Xが「高市は騒ぎを起こす人間」などと非難している様子を報じた。「日本に対する制裁の準備を各部門はしなさい」MCの谷原章介さんが「これは、軍が流しているというのが本当驚きでしかない」と話した。中国取材の経験もあるキヤノングローバル戦略研究所上席研究員峯村健司さんは「国際問題になりかねない異常事態。いつ日本と戦ってもいいという気持ちの表れ」と危惧する。峯村さんは中国関係者への取材した際に、習近平国家主席の事務室から政府各部門に「日本に対する制裁の準備を各部門はしなさい」という指示が出されたことを明らかにした。「今後は輸出入の経済制裁とか軍事的なものも含めて今後発動される可能性が高まってきている」と話した。谷原さんは「レアアース、尖閣(諸島)、ほかにも・・・」と続けると、峯村さんは「日本から中国に行っている邦人の拘束や日本企業に対する何らかの調査とかありうる」と話し、一層の圧力が高まる危険性があることを指摘した。首相は発言修正も中国はそれを認めないフリーアナウンサーの神田愛花さんは「ここまで国際的な問題に発展してしまうと、もともと発言した高市さんが何か発信した方がいいんじゃないかとも思うが」と話すと、峯村さんは「発言が若干踏み込み過ぎたということで発言の修正はしているんです。私からみれば撤回に近いようなことをおっしゃっているのですが、中国からすればあまり関係ないですね。この機会をとってある意味圧力をかけるというふうにやっているので止まらない」と、日中間が一触即発に近い状況である考えを示した。(ジャーナリスト 佐藤太郎)
記事に戻る