外国人観光客に「ランチタイム来店遠慮して」 富士そば店舗の貼り紙が波紋、運営会社は撤去指示「失礼だった」

   関東を中心に出店している「名代富士そば」の店舗で、旅行者に対して、「ランチタイムの来店をご遠慮ください」と呼びかける貼り紙が掲示されていたと、Xで写真が投稿され、波紋が広がっている。

   ここで言う旅行者とは、最近急増している外国人観光客、いわゆるインバウンド客のことを指すのだろうか。富士そばの運営会社側に話を聞いた。

  • 富士そばの公式サイト
    富士そばの公式サイト
  • 写真はイメージ(富士そばの商品ではありません)
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「当店は、この近辺で働く人たち・学ぶ人たちを優先」

   掲示されたという貼り紙を見ると、「Notice」と外国人を意識したようなタイトルが、黄色で四角く塗られた背景によって強調されている。

   その下には、まず日本語で次のような注意書きがあった。

「旅行者の方は、ランチタイムの来店をご遠慮ください。
当店は、この近辺で働く人たち・学ぶ人たちを優先します。」

   続いて、英語と中国語、韓国語で同じ内容の注意書きが並ぶ。外国人向けに強調したいのか、その背景も、薄い黄色で四角く塗られていた。

   この貼り紙を撮った写真は、2025年11月20日にXで投稿され、オフィス街に店があって大胆な掲示だったと紹介された。投稿は、4万件ほどの「いいね」が集まり、まとめサイト「togetter」も取り上げて、様々な意見が寄せられている。

   連日、各地で外国人観光客があふれる様子が報じられていることから、貼り紙を好意的に受け止める声は多かった。「巨大な荷物が邪魔だし、ダラダラ長居する」などと指摘が出て、「素晴らしい対応!」「地元客最優先で良い」と賞賛する声が上がった。

   その一方で、「ただ単に排他的なだけに見える」「『昼食時間外に来て』の方が優しく聞こえる」といった意見も一部であった。

   東京都内では、秋葉原店のように、2000円以上もする商品も販売しているところもあることから、観光客向けと地元客向けで分けているのかもしれないとの見方も出ていた。

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