飛んでくる紙テープがステージにどんどんたまっていく
設楽さんは「僕はその翌年に生まれていますからね。その時からトップで活躍して」と一線を走り続けている郷さんをほめたたえた。
昭和のスターは「伝説」に事欠かない。郷さんはあるライブでの出来事を紹介した。
「当時は客席から紙テープが飛んできて後半になるとステージにどんどんたまっていく。また品物も飛んできた」と話し、あるときルイ・ヴィトンのバッグが飛んできたエピソードを語った。「ヴィトンのバッグが目の前にポーンと飛んでくるというのはなかなかない」 また、会場から出る時に表口も裏口もファンで埋め尽くされ、スタッフは混乱が起きかねないと判断、郷さんに段ボール箱に入ってくれるように頼んだという。
「段ボールに入って脱出の移動中、外から『あれ、ひろみじゃない?』といった声が聞こえてくるんですよ」
と脱出劇を振り返った。
若さを保つために20代から続けている「ボクトレ」(公式インスタグラムで公開中)も披露した。スターの座を維持する努力と精進の日々に、スタジオの出演者はため息のつき通しだった。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)