70歳になっても精力的な活動を続ける歌手郷ひろみさんが2025年11月24日の情報番組「ノンストップ!」(フジテレビ系)に登場、変わらぬ若さと張りのある歌声でスター健在をアピール、伝説のエピソードを話した。
テレビに出ているのが活躍の証明だった時代
郷さんは10月の武道館公演で、2日間で70曲を歌いきるという驚がくのステージを披露している。MCの設楽統さんも郷さんのスタミナに「驚異的ですよ。どうしてできるんですか」と驚きを隠さない。郷さんは「僕も『70曲やりましょう』って簡単に言ったら、そのつもりはなかったけどやらざるを得ないようなところまでいっちゃったんですよね」と笑いながら答えた。
郷さんはデビューした1972年当時のことを振り返り、
「10代だったんでよく覚えていないけれど、昭和のまっただ中でテレビに出ているのが第一線で活躍していると思われていた時期だった。デレビに出られることがすごく幸せだったと思う」
と感慨深げに話した。
飛んでくる紙テープがステージにどんどんたまっていく
設楽さんは「僕はその翌年に生まれていますからね。その時からトップで活躍して」と一線を走り続けている郷さんをほめたたえた。
昭和のスターは「伝説」に事欠かない。郷さんはあるライブでの出来事を紹介した。
「当時は客席から紙テープが飛んできて後半になるとステージにどんどんたまっていく。また品物も飛んできた」と話し、あるときルイ・ヴィトンのバッグが飛んできたエピソードを語った。「ヴィトンのバッグが目の前にポーンと飛んでくるというのはなかなかない」 また、会場から出る時に表口も裏口もファンで埋め尽くされ、スタッフは混乱が起きかねないと判断、郷さんに段ボール箱に入ってくれるように頼んだという。
「段ボールに入って脱出の移動中、外から『あれ、ひろみじゃない?』といった声が聞こえてくるんですよ」
と脱出劇を振り返った。
若さを保つために20代から続けている「ボクトレ」(公式インスタグラムで公開中)も披露した。スターの座を維持する努力と精進の日々に、スタジオの出演者はため息のつき通しだった。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)