ポスティングシステムでメジャーリーグに挑戦する西武ライオンズの今井達也投手が、2025年11月24日放送の「報道ステーション」(テレビ朝日系)に出演(14日収録)、ドジャースにはいきたくないと話した。理由は大谷翔平選手に挑戦したいからという。
日本人選手がいないチームを求めるもう一つの理由
番組では、今井投手と同じく、ポスティングシステムで西武からレッドソックスに移籍した松坂大輔さんがインタビューした。「(希望は)ドジャースのようなワールドシリーズ優勝を狙えるチームなのか、ドジャースを倒しにいくのか」と聞く。今井投手は「倒したいですね。どうせだったら」と即答した。
「もちろんね、大谷(翔平)選手、山本(由伸)投手、佐々木(朗希)投手と一緒にプレーするのも楽しいだろうなあと思うんですけど、ああいうチームに勝ってワールドチャンピオンになることが、自分の人生にとって、いちばん価値があるかなあ」と野心を燃やす。 松坂さんも「僕もどっちかというと、イチローさんと一緒にやりたいという気持ちもあったんですけど、やっぱり対戦したいなという気持ちの方が強かったですね」と話す。
今井投手が日本人選手がいないチームを望むもう一つの理由があった。
「(日本人選手がいると)先にアメリカに行ってるんで、聞いたら何でも教えてくれるじゃないですか。こういうときってどうしましたかって聞いたら、俺はこうやったと教えてくれる。それは望んでいなくて、ある意味、なんかサバイバル感っていうのが味わいたいですね。壁というか、文化の違いとかに当たると思うんで、そういうところに直面したときに、自分でどう乗り越えていくのかというのも楽しみなので」
と目指す世界は大きい。
メジャーでの武器は、「高めの真っすぐ(ストレート)」
メジャーで武器にするのは「高めの真っすぐ(ストレート)」だという。身長190センチを超えるメジャー投手が投げ下すボールに慣れている選手たちは、「身長も僕は低いですし(180センチ)、リリース(ボールを離す位置)も低いんで、高めに投げる真っすぐ(の球)は、下から突き上げていくようなライン」になるので、メジャーのバッターは打ちにくいはずだと、早くも「作戦」を秘めている。
大越健介キャスターは「いばらの道を行きたいというのが楽しみですねえ」と期待した。ポスティングの交渉期間は、来年2026年1月2日17時(日本時間3日7時)まで。レッドソックス、ヤンキース、メッツ、エンゼルス、パドレス、ブルージェイズ、カブスなどが獲得に動いているという。
(シニアエディター 関口一喜)