韓国メディア「スターニュース」(ウェブ版)は2025年11月27日、広島、大リーグでプレーした前田健太投手(37)の特集記事を組み、前田の「人格」を称賛した。「球団に対して悪く思う事もしてほしくはありません」前田は26日に自身のインスタグラムを更新し、楽天と契約合意に至ったことを報告した。幼い頃のマウンド姿の写真を添付し、「この度、イーグルスと契約させていただきました」と切り出して長文を投稿した。11年ぶりの日本球界復帰にあたり、複数の候補の中から楽天を選択した経緯や理由などにも言及。古巣・広島にも触れ、広島ファンに対して以下のようなメッセージを送った。「自分が、日本球界復帰を明言してからもカープファンの方々、後輩のチームメイトからメッセージをいただきましたが今回は自分の実力不足の為オファーは届きませんでした。今のチームには必要ないと判断された事は悔しい気持ちもありますが後輩たちが頑張っている証拠でもあります。なので球団に対して悪く思う事もしてほしくはありません。これがプロの世界です。この事実を真摯に受け止め新しいチームでプレーする事を決断しました」(原文ママ)前田はロサンゼルス・ドジャース時代、「韓国の英雄」リュ・ヒョンジン投手(38)とチームメイトだったこともあり、韓国での知名度は高いようだ。「スターニュース」は、前田のインタグラム投稿に注目し、「私の実力不足が原因→オファーしなかった古巣チームを悪く思わないで...日本復帰するリュ・ヒョンジンの元同僚の品格」とのタイトルで記事を公開した。「イーグルスでは自分自身のすべてを捧げるつもりです」記事では「リュ・ヒョンジンと共にドジャースでプレーした日本人投手・前田健太が日本プロ野球(NPB)の舞台に復帰した。ただし、古巣の広島カープではなく、楽天ゴールデンイーグルスへの入団となった。古巣からのオファーがなかったと明かした上で、自身の実力不足が原因だとし、広島球団を擁護する姿勢を見せた」と伝えた。高校野球の名門、PL学園高校出身の前田は、06年高校生ドラフトで広島から1位指名され入団。広島で9年間プレーし、通算97勝を記録した。15年オフにポスティングシステムを利用してドジャースに入団した。ドジャースで4年間プレーし、その後、ミネソタ・ツインズ、デトロイト・タイガースなどでプレー。今シーズン限りで米国を離れ、複数球団による争奪戦の末、楽天への移籍が決まった。前田は26日に更新したインスタグラムに、「イーグルスでは自分自身のすべてを捧げるつもりです。とにかくチームの為に投げたいと思っております。ファンのみなさまには引き続き応援していただけるように頑張っていきたいと思っています。カープの選手、そしてファンみなさん日本シリーズでお会いしましょう」とのメッセージを投稿した。
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