後悔しない転職を叶えるために
私自身も企業の採用担当者と会話をする中で、これまでのキャリアで培ったスキルや専門性を活かして、いかに組織に貢献できるかを評価する「実力主義型」の評価制度を導入する企業が増えている印象を持っています。挑戦や成長した経験、それにより生み出せる成果が、正当に評価される環境が広がりつつあるのではないでしょうか。
評価制度は、企業文化の鏡ともいえます。従業員が納得できる評価制度を整えている企業では、長期的なキャリア満足度が高く、努力が正当に評価されることで成長実感を得ながら働くことができます。
特に20~30代で初めての転職を考える場合、年収モデルや求人の年収帯だけで判断せず、評価基準や企業文化がどれくらい具体的に公開されているか、そしてその内容に自分が納得できるかを確認することが重要です。
評価の方法や具体的な事例は社外から見えにくいため、面接などコミュニケーションの場でしっかり質問し、適切な回答が得られるかどうかを見極めることが、転職でのミスマッチを防ぐ大きなポイントになるでしょう。
(※)「評価に関する不満、最も当てはまるのはどれですか?」という質問に対し、20.9%が「評価基準が曖昧・不明確」と回答(OpenWorkキャリア、2025年11月時点)
【プロフィール】
和田大生(わだ・ひろお)
オープンワーク株式会社 マッチング事業部 ダイレクトセールスユニット
大学卒業後、2021年にオープンワーク入社。リクルーティングコンサルタントとして、一貫して大手総合コンサルファームや日系大手メーカー、テック系ベンチャー企業などの中途採用を支援する。現在はメンバーマネジメントや自社採用などにも奮闘中。