コンプライアンス違反で日本テレビの番組を降板した元TOKIOの国分太一さんが2025年11月26日、問題発覚後に初めて公の場に姿をみせた。28日の情報番組「旬感LIVE とれたてっ!」(フジテレビ系)は、その国分さんの謝罪会見の様子を報じた。
国分さんは当事者や関係者に対して謝罪したうえで、どの言動がコンプライアンス違反にあたるのか「答え合わせがしたい」と訴えていた。
「被害にあわれた方の視点が優先されるべき」
レギュラーの小薮千豊さんは「自分の息子がコンプライアンス違反でクビになったと全国で大々的に報道されたとする。うちの息子が何をやったか。『彼氏おるん?』と聞いて相手の方が傷ついたか、『最近やせたね』と言って傷ついたか、強引に触ろうとしたのか、自由を奪って恥ずかしい行為をしたのか。『彼氏おるん?』と聞いたことでクビになったとすればそれがルール違反にあたるのでそれならわかる。ただ(会見で国分さんは)『彼氏おるん?と聞いた』と言ってほしかった。ネットでは『レイプした』とか言われてつらいよなと、僕が親だったら思うかもしれない」と話し、国分さんが「答え合わせ」を求めたことに一定の理解を示した。
一方、コメンテーターの豊崎由里絵さんは「コンプライアンス違反の中に程度の差はあるけれどどれだけ心が傷ついたかというのは被害にあわれた方が決めること」と話す。
「どんな人でも人権は尊重されるべきだし、国分さんにも人権はある。また長い間つらい思いをしてきたことも(会見で)よく伝わってきた。ただ、誰の視点が尊重されるべきかというと、被害にあわれた方の視点が優先されるべきだ」
「何も抵抗せずにすべて受け入れるのですか」
それを聞いた小薮さんは「豊崎さんのお子さんが10悪いことをしたのに対し、200の罰を受けても何も抵抗せずにすべて受け入れるのですか。お子さんに弁論のチャンスを与えなくても仕方ないと思う?」と聞いた。
豊崎さんは「そういう風に国分さんが思っているならそういう伝え方をした方がいいと思う。私がしたことはこういうことで思い当たる節があります。しかし、これだけの処分を受けるのは不当です、とある程度争う覚悟を持つべきだと思う」と話した。
小薮さんは被害者の保護や救済が第一であることを前提に、「国分さんの場合とか関係なしにコンプライアンス違反で誰かがクビになっていく中で、これからもこういうことを起こりうるのにコンプライアンス違反というぼんやりした感じでタレントが抹殺されていく。10の罪に対して120の罰を受けるとしたら、10については謝罪して償わなければいけない。ただ(実情は)こんなんですわと言いたくなるやろな、と思う」と、答え合わせの中身が明らかにされていないことのもどかしさを露わにした。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)