登山家の野口健さんが2025年12月3日にXで、北海道の鈴木直道知事が釧路市のメガソーラー問題について、法令違反が発覚した事業者に中止命令を発出する措置を取る意向を明かしたことを称賛した。「鈴木知事の強い決意を明確に感じました」周囲でメガソーラー建設工事が行われている釧路湿原周辺。一方、国の特別天然記念物の調査が不十分だったことが発覚し、北海道は事業者に対して土壌汚染対策法に基づく土壌調査の結果が判明するまで工事を再開しないよう行政指導していた。一方、事業者側は「市に対してはこれ以上のことはできない」などとして12月1日から釧路市が希少生物の再調査を求めている場所を含めた市内12か所で工事を再開する意向を表明していた。この件に対し、北海道の鈴木知事は、行政指導に適切な対応がとられていない状況に「悪質性がある」などと批判。また、鈴木知事は2日にXでも、釧路湿原周辺のメガソーラー問題に言及し、「私としてはメガソーラー(太陽光発電事業)に関して、法令違反が発覚し、中止勧告やそれに従わない場合は中止命令を発出するといった厳しい措置をとっていく考えです」と考えを表明していた。野口さんは1日にXで、こうした対応に言及し、「知事がこの言葉を使うのはかなり重たい。鈴木知事の強い決意を明確に感じました」と称賛した。「高市内閣はスピード感を持ってやってくれると確信しています」さらに、野口さんは鈴木知事のポストを引用し、「時間がかかりましたが、北海道の鈴木知事から『中止命令』という言葉がでました」と言及した。野口さんは、「確かに現行法では複数の法令違反が発覚しても違法開発を止めるのはハードルが高い。また、ルールはあっても罰則のないものも多い。生態系調査もその類です」としながらも、「いずれにしても違法メガソーラーに対し知事による『中止命令』が発令した前例がない中で鈴木知事は発言は一歩踏み込まれた。あとはボタンを押すということ」とつづった。また、「メガソーラーに関し法整備に関し10年以上前から訴えてきましたが、高市内閣はスピード感を持ってやってくれると確信しています」と、中央政府を含めた対応の必要性を示唆していた。次のポストでは、「鈴木知事は違法開発業者に訴えられる事を恐れる必要はない。多くの道民は知事が中止命令を発令される事を強く望んでいます。仮に法廷での争いになっても、違法メガソーラーと戦う鈴木知事を応援するでしょう」とエール。一方では、「それにしても民主党政権の失策のツケを地方が支払わされている。それを変えてこようとしてこなかったこれまでの自民党政権の罪はあまりに大きい」とこれまで政権がこの問題に対応してこなかったことを批判した。
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