限られた時間の中で自分の都合にあわせてできるスキマバイト。2025年12月3日の情報番組「サン!シャイン」(フジテレビ系)は急増するシニア世代のスキマバイトについて取り上げた。カレンダーにスキマバイトの予定を書き込み番組はスキマバイトアプリを扱う会社の利用者実態調査として、60歳以上の働き手の数が、2024年4月の16万2162人から2025年4月には30万7883人となり、約1.9倍に増えていることを紹介した。一例として取り上げたのが神奈川県に住む元証券会社勤務の62歳男性。カレンダーにスキマバイトの予定を書き込み、週に5回の割合で働いている。すでに1400回以上バイトを経験、「自分のレベルに合わせて仕事を選べるじゃないですか。体力が続く限りは続けるつもり」と話した。さらに東京・六本木の餃子店で働く78歳の男性に密着。平均年齢25歳のアルバイトの中で働く男性は仲間から「じいちゃん」と呼ばれ親しまれている。働く理由を聞かれた男性は「体をとにかく動かすような仕事を毎日続けないと長生きできないような気がする」と答えた。大学生はみなスキマバイトをやっているこのコメントに刺激されたのがスペシャルキャスターの武田鉄矢さん。「典型的に違うんですね、若いバイトの方は我々シニア世代と」と80歳を目の前にしても働く意欲が衰えない男性に共感を示した。MCの谷原章介さんは「何か積極的に店にかかわっていこうとする姿勢が見えますよね」と感心していた。78歳の男性は「私と同じような感じのシニアって結構いると思うんです。そういう人たちを受け入れる場所はないんですよね。自分が経験してみて本当によくわかった」と話した。この男性は若いスタッフからも頼りにされていることから、現在は店長から請われ週5回、店内の接客などを続けている。スキマバイト事情について起業家の成田修造さんは「ユーザーが1千万人突破です。今の大学生はみんなスキマバイトやってます、僕らの時代のバイトの感覚ではありません。(バイト代も)即時入金されますし」と話した。(ジャーナリスト 佐藤太郎)
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