主にイオンなど大型ショッピングセンター内に展開されているアミューズメント施設「モーリーファンタジー」にあった「メリーゴーランド」。小さい頃に乗って楽しんだ記憶がある人も多いかもしれない。実は、現在このメリーゴーランドを設置しているのは「国内777店舗中14店舗」だとモーリーファンタジーの公式Xが明かし、話題になっている。
モーリーファンタジーを運営するイオンファンタジーは、このメリーゴーランドは最盛期には113店舗に設置されており、「ファミリーに安心してもらう象徴」だったと明かす。
元々は「ジャスコ」社内ベンチャー、当時の常識覆す
モーリーファンタジーの公式Xは、あるXユーザーが投稿したアミューズメント施設のメリーゴーランドの写真に反応する形で言及。メリーゴーランドについて「激 レ ア で す」と強調し、「国内777店舗中14店舗にございます」として残っている店舗を挙げた。
この投稿には、「全部把握してるのすごいな」「昔乗ってたな~」「そんな激レアだったんだ...」「あのメリーゴーランドめっちゃ珍しいのか!」「懐かしい」といった声が寄せられている。投稿には4日までに4万超の「いいね」が付いた。
このメリーゴーランドはいつ頃から設置され、いつ頃から減少していったのだろうか。12月4日にJ-CASTニュースの取材に応じたモーリーファンタジーを運営するイオンファンタジーの広報担当者は、「創業当時の1号店(秋田県の大舘店)」からあったものだといい、「ファミリーに安心してもらう象徴」として導入されたと説明した。
モーリーファンタジーは、創業者で初代社長の辻善則氏が、「『これからはモノではなくエンターテイメントの時代だ』と当時の『ジャスコ』の社内ベンチャーとして1988年に立ち上げたのが始まり」という。「1980年代のアミューズメント業界はヤングアダルト向けが一般的でしたが、常識に逆らい『12歳以下の子どもとファミリー向けの室内ゆうえんち』として企画しました」とコンセプトを説明した。
当時のアミューズメント施設は「3K(暗い・汚い・怖い)」というイメージがあり、メリーゴーランドは「ファミリーに安心してもらう象徴」として導入されたという。
その後、モーリーファンタジーはファミリー層の心をつかみ、店舗数を拡大していったという。前出の担当者は、「メリーゴーランドは、弊社の象徴でもあり、立役者的な存在でした」と説明した。
担当者によるとメリーゴーランドは、最盛期には113店舗に設置されていた。しかし、「経年劣化による保守について、部品を製造している取引先様の減少などもあり台数が減少していきました」という。