プロ野球DeNAの元ヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏(66)が、2025年12月4日にユーチューブを更新し、巨人を自由契約となったフォスター・グリフィン投手(30)について「悲観することはない」との見解を示した。
グリフィンは来シーズン、大リーグ復帰を目指す
米フロリダ州出身のグリフィンは、大リーグのトロント・ブルージェイズを経て22年オフに巨人に入団した。
グリフィンは、来日1年目から先発ローテーションの一角として活躍。23年は20試合に先発して6勝5敗、防御率2.75だった。
2年目の24年は20試合に登板して6勝4敗、防御率3.01。今シーズンは、シーズン終盤に右膝痛で戦線離脱した影響で、14試合の登板にとどまり、6勝1敗、防御率1.62だった。患部の治療に専念するため10月上旬に帰国し、再来日は果たさなかった。
スポーツ紙によると、来シーズンは大リーグ復帰を目指しているという。
来シーズン、チームは貴重な先発左腕を失うことになるが、高木氏は悲観せず、次のような見解を示した。
「グリフィンは途中離脱してまったくだった」
「グリフィンは春先から良かったが、途中離脱してまったくだった。結局グリフィンは、痛い痛いと言いながら計算に入れなかった。それが退団する。それは仕方がないなと。5、6勝くらいだったら、誰かで埋められる。これが10勝以上した投手が抜けるのなら痛い。だけどもグリフィンは、確かに安定感はあったが、他で補えると言える」
そして、グリフィンの穴を埋めるべく戦力として、元阪神のジェレミー・ビーズリー投手(30)、元楽天のスペンサー・ハワード投手(29)の名を挙げた。さらに、ソフトバンクから自由契約になった有原航平投手(33)や、海外フリーエージェント権を行使した楽天・則本昂大投手(34)にも言及した。
「ビーズリーとグリフィンだったら、どっちがチームにとって献身的にやってくれるかといったら、ビーズリーの方がやってくれると思う。馬車馬みたいに投げてくれると思う。あとハワード。いいピッチャーがたくさんいる。全部が取れるとは思わないが、有原だって則本だっている。なんで悲観する?取れるという保証はないが、お金はあるから。出せるお金は多分持っている。そうなってくると誰かは取れる」
チームは今シーズン、首位・阪神と15ゲーム差でリーグ3位に終わった。来シーズンは投手力の整備がひとつの課題となっており、今オフの戦力補強に注目が集まる。