喫煙ブース内で目に余るゴミの放置があったなどとして、立教大学の学生部が、一部学生のマナーが悪いと、X上で警告した。この投稿には、様々な意見が寄せられ、その後削除されているが、どんなマナー違反の実態があったのだろうか。テーブルの上には、使った後のタバコの箱やペットボトル、ビニール袋などが散乱している。スタンド灰皿とみられる場所には、吸い殻がいくつも積まれて、ひどい汚れになっていた。「自分の行動として恥ずかしくないかよく考えて」喫煙ブース内を撮った写真2枚は、学生部の公式Xが2025年12月4日に投稿した。「人として当然のマナーが遵守できない一部の学生へ」こんなタイトルを付けて、東京・池袋キャンパスの7号館の前にある喫煙ブースについて、「目に余るゴミの放置がありました」と報告した。さらに、ブース外での喫煙、タバコなどのポイ捨ても未だに散見されるとして、こう呼びかけた。「自分の行動として恥ずかしくないかよく考えてください。今後同様の状況が確認された場合、喫煙ブースの在り方について検討します」ブース内のひどい汚れが衝撃的だっただけに、学生部の投稿は、大きな反響を呼んだ。「いいね」が次々に集まり、様々なリプライが寄せられた。マナー違反に対しては、「立教に対するイメージだだ下がりです」「喫煙ルームに監視カメラつけたらいい」「まともに使えないなら撤去すれば」と厳しい指摘が出た。また、「学校内に喫煙ブースがあることに驚いた!」との声が上がり、「世の中の流れを鑑みて、学内は禁煙にしたらいかがでしょうか?」「教職員を含め校内禁煙にすべき」「大学に喫煙ブースなんてそもそもいらない」といった意見も多かった。一方で、「喫煙所をなくせばそこらの物陰で吸うだけ」と喫煙ブースの意義を認める向きのほか、「色んな人間が出入りしてるから学生の仕業だと決めつけない方が良い」などと投稿に反発する声もあった。学生部の投稿は、5日になって、削除されている。「学内で色々な意見が出て、今後のことを対応中」マナーの悪い行為が一部で見られることについて、立教大学の学生部は、公式Xで度々注意喚起していた。6月13日には、「最近、ルール違反の喫煙やポイ捨てが非常に増えています」として、こう注意を促した。「受動喫煙の強要やポイ捨ては重大な迷惑行為で、ポイ捨ては火災にもつながりかねません。ルールを守れない場合、対応を検討します」7月22日にも、「学内では心無い『マナーの悪い喫煙者』が増えています」と投稿し、10月21日は、「学内の喫煙マナー悪化しています喘息や持病で受動喫煙の影響が深刻な学生が多くいます吸う人も吸わない人も安心に過ごせるキャンパスに」と呼びかけた。大学での喫煙について、立教大は、必ずしも許容しているわけではないようだ。公式サイトによると、「立教大学禁煙宣言」を22年5月に総長名で行い、「大学は多くの方々が集まる公共性の高い場所です」として、学生などの健康を守るため「キャンパス内完全禁煙」を目指すとした。そして、22年度から受動喫煙を防止する取り組みとして、「指定喫煙場所」の名称を「卒煙支援エリア」に変更し、「喫煙者が卒煙できるようサポートする場所」だと位置づけた。2つのキャンパス地図をみると、卒煙支援エリアは、計6か所あるようだ。エリアは、段階的に撤去し、最終的には各キャンパス1か所まで削減するとしている。学生部の公式Xによると、学生の喫煙率は3%前後だという。学生部では、景品付きの「禁煙プログラム」への参加を募集するなどして、「卒業までに卒煙しましょう!」と呼びかけている。立教大学生課の健康管理担当者は12月5日、J-CASTニュースの取材に対し、こう答えた。「投稿については、学内で色々な意見が出ています。喫煙ブースも含めて今後のことを対応中ですので、回答できる状況ではありません」(J-CASTニュース編集部 野口博之)
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