NEC「バザールでござーる」、26年末までに販促利用終了 財津一郎さんが声吹き込んだCM話題に...35年の歴史に幕

   NEC(日本電気、東京都港区)が、同社のキャラクター「バザールでござーる」について、26年末までに同社の販促などでの活用を終了することがわかった。約35年の活動に幕を閉じることになる。

   Xでは2025年12月18日頃から、「バザールでござーる」のカレンダーが26年版をもって終了するとの情報が拡散していた。「バザールでござーる」のキャラクター使用自体も終了してしまうのではないかとして、惜しむ声が寄せられていた。

  • バザールでござーる公式サイトより
    バザールでござーる公式サイトより
  • 「バザール・デ・ゴザール」の家族たち。公式サイトより
    「バザール・デ・ゴザール」の家族たち。公式サイトより
  • バザールでござーる公式サイトより
  • 「バザール・デ・ゴザール」の家族たち。公式サイトより

カレンダー終了の情報が拡散、「さびしいでござーる」

   「バザールでござーる」は公式サイトによると、1991年11月にNECの販売促進キャンペーンのために生まれたキャラクターだ。メインのサルのキャラクターは「バザール・デ・ゴザール」という名前で、ほかにファミリーやサブキャラクターもいる。かつてはテレビCMも放送され、俳優の財津一郎さんがバザールの声を担当していた。

   公式サイトではカレンダーや壁紙、メモなどがダウンロードできる。カレンダーはPC用、スマートフォン用、プリントして使う卓上カレンダー用が用意されている。「バザールでござーる」のキャラクターがデザインされているほか、なぞなぞやクイズが記載され楽しめるようになっている。現在は26年版が公開されている。

   Xでは、カレンダーが26年版で終了するとの情報が拡散された。キャラクターの使用自体も終了するのではないかとして、「悲しすぎる」「さびしいでござーる」「一時代を彩った名キャラクターがこのまま消えるのは悲しい」「良いキャラだったよなあ。もったいない」など、惜しむ声も寄せられた。

「BtoB事業へシフトする中で企業イメージとの乖離が大きく」

   実際に「バザールでござーる」はNECのキャラクターとしての使用が終了になってしまうのだろうか。

   25年12月19日にJ-CASTニュースの取材に応じたNEC広報担当者は、「26年末までに弊社の販促などでの活用を終了いたします」と回答。カレンダーについても「26年版カレンダーをもちまして、制作を終了いたします」とした。

   活用を終了する理由については、「『バザールでござーる』は、NECがBtoC(編注:一般消費者向け)事業の割合が多かった時代において、個人ユーザーへの親しみやすさを醸成する販促キャラクターとして誕生しました」と誕生経緯を説明したうえで、「一方、近年は社会価値創造型企業としてBtoB(編注:企業間取引)事業へシフトする中で企業イメージとの乖離が大きくなってきたため、活用中止を決定しました」とした。

   「バザールでござーる」に代わる新たなキャラクターは、「検討しておりません」という。

   惜しむ声が多く寄せられていることについて「これまで長きにわたり『バザールでござーる』のキャラクターに親しみをもって接していただいたことに感謝しております」とコメントした。

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