今年、めまぐるしく動いた日本の政治を2025年12月24日の情報番組「旬感とれたてっ!」(フジテレビ系)に出演したパネラーの橋下徹さんが総括、来年の政治の風景を思い描いた。
議員定数がセンターピン...本当にそうなの?
高市政権が初めて臨んだ臨時国会は、自民党と日本維新の会の与党と、国民民主党、公明党などの賛成により2025年度補正予算が成立して閉幕した。番組は、高市政権発足から臨時国会閉幕までの間に伸縮した自民党と日本維新の会、国民民主党の関係を振り返った。
橋下さんは前の放送で「吉村(洋文)代表は副首都法案と大阪都統治機構改革、これが政策の1丁目1番地であり、(議員)定数削減はもう1丁目1番地の2と正直に言った方がいい」と定数削減へのこだわりを捨てて、初心に返ることを提言した。この日は、
「吉村さん、これを見て怒り狂うだろうけど、どの番組みても吉村さんは議員定数がセンターピンだと(言っている)。だけど本当にそうなの?と。高市さんとタッグを組む最大の目的は、僕が思うには副首都構想(の実現)ではないのか」
と話した。
「玉木さんがやっているようにやればいい」
さらに高市首相との距離についても、吉村さんと玉木(雄一郎・国民民主党代表)さんとの差について言及。「吉村さんは高市さんを支えていきますという感じ。玉木さんはちょっと距離を置いて自民党に厳しいスタンスをとりながら政策も実現している。吉村さんは高市さんをずっと支えていくだろうけど、国民の多くの感覚からすれば、玉木さんがやっているようにやればいいんじゃないのという感じだ」と話した。そして「吉村さんは高市政権と組んで何をやりたいのかわからなくなっている」と話し、政権与党で影響力が十分に発揮できていない維新に苦言を呈した。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)