2025年12月25日の情報番組「ひるおび」(TBS系)に日本維新の会代表の吉村洋文大阪府知事が生出演、維新が掲げる議員定数削減や企業団体献金などの法案について来年の通常国会での意気込みを語った。改革のセンターピンをまだまだ、諦めていない。
吉村氏YouTubeで「腹立って」を連発
11月に閉会した臨時国会で、吉村さんが「改革のセンターピン」と位置づけた衆院議員定数削減は審議入りせずに年内の成立を断念したが、自身のYouTubeで「腹立って」を連発している。番組で吉村さんは、2026年1月に開かれる通常国会で必ず成立させる意欲をみせた。また企業団体献金については自民党と共同提出している「献金などのあり方を議論する有識者会議を設置する法案」についても成立させると誓った。
スタジオには吉村さんの「センターピン」にひっかけてボウリングのピンの模型を用意。それぞれのピンには「定数削減」「企業団体献金」「消費減税」「社会保険料」などと書かれている。
コメンテーターの眞鍋かをりさんは「消費減税に関してはやる気はありますか?」と聞くと、吉村さんは目を輝かせた。そして「ええ、僕ね、食料品の消費税ゼロはやるべきだと思うんですよ」ときっぱり。「今、物価があがっていますけど何の物価かというと食料品とエネルギー。(国民に影響が)一番大きいのが食料品」と話した。
「来年やるのはどれですか?」に反応
維新の消費減税の主張は「食品について2年間はゼロにすべきだ」というもの。吉村さんはおもむろに立ち上がり、ピンの模型のそばに近寄る。
MCの恵俊彰さんは「来年やるのはどれですか?」と聞いた。吉村さんは「議員定数削減」と「企業団体献金」が書かれているピンを手にとって「これとこれは(来年の通常国会で)倒れますね」と話しながら「消費減税」のピンに手をかけた。「これは食料品の消費税ゼロということで簡単ではないけど倒したい」と意欲を見せた。
与党内の抵抗や各党の思惑がからみあう中での「ボウリング」だ。ガーターの恐れもある。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)