物価の高騰で学校給食の材料費もあがるなか、2026年度から全国の公立小学校の給食費の無償化が実現しそうな状況になってきた。2025年12月26日の情報番組「サン!シャイン」(フジテレビ系)は、この学校給食についてとりあげた。
1983年ごろはツイストパン、卵とほうれん草のグラタン
12月18日に自民、日本維新の会、公明の3党が合意した案によると、2026年4月から給食を実施する公立小で子ども1人あたり月5200円を公費で負担する。
番組は出演者の小学生時代の代表的な給食をフリップで紹介した。
谷原章介さん、佐々木恭子さんがそれぞれ7歳だった1979年のころの給食は、ごはん、がめ煮(鶏肉と根菜類を煮込んだ郷土食)、ヨーグルトサラダ、1983年の中室牧子さん(8歳)と渡辺和洋キャスター(7歳)の頃はツイストパン、卵とほうれん草のグラタンだったという。
財政が苦しい自治体は保護者に負担を求めるかも
谷原さんは、フリップの1995年のカズレーザーさん(11歳のころ)の献立(あんかけ焼きそば、大学芋など)を見て、
「カズさんのころすごい豪華じゃん、俺らの頃はがめ煮とヨーグルトサラダだからね。いや、がめ煮最高ですよ」
と話した。
「渡辺さんの頃もツイストパンとかしゃれたものが出ているね」と聞くと、渡辺さんは「いや、僕の学校では出た記憶はないんですが、揚げパンとかが出ていました。それぞれの学校の管理栄養士の人が、材料費が上がっていく中で努力してくれていたから(小学校の給食は)いい思い出として残っている」と話した。
小学校給食無償化について中室さんは「この公費負担額を超えた場合は自治体が負担しなければいけないが、財政が苦しい自治体は保護者に負担を求める可能性もある」と指摘する。手放しでは喜べない。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)