「普通はたぶんできない」 2000本安打の鳥谷敬さんだからわかる大谷翔平選手のとんでもなさ

打った瞬間に本塁打を確信できるから

   石井さんはゲストで野球評論家の鳥谷敬さんに「バットフリップって意識することあるんですか?」と聞いた。鳥谷さんは、

「普通はたぶんできないですよ。打った後に打球がホームランかどうかわからないので走ります。バットを投げるということは『ホームランを打った』と確信しないと放り投げられない。つまりそれだけ確信したホームランの数が多いということです」

と大谷のものすごさを評した。出演者からは納得と驚がくの声が漏れた。

   鳥谷さんによると、日本のプロ野球でも、ホームランになったと思いバットを放り投げたのはいいものの、逆風でフェンスにあたりあわてて走り出すというケースも少なくないという。「それが怖いんで選手は基本的には(放り投げることは)やりません」。

   石井さんが「鳥谷さんも『確信』はありました?」と聞くと、「これいっただろうなと思っても、一目散に走ってました」と答えた。選手とすればこれが「普通の感覚」だろう。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

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