情報番組「ゴゴスマ」(TBS系)は2025年12月26日、今シーズンの大リーグ2連覇を達成したドジャースの大谷翔平選手の偉業をVTRなどで振り返った。10月のブルワーズ戦に二刀流で出場、投げては10奪三振、打っては3本塁打という「伝説の1日」、3年連続のリーグMVP受賞シーンなど、大活躍をあらためて特集した。「ベストバットフリップBEST40」1位に出演者が大谷選手の底力にため息をもらしたのが、MLB公式サイトで「ベストバットフリップBEST40」にランクインされたという報道を紹介した時だ。MCの石井亮次さんが「私この『ベストバットフリップ』という言葉を初めて聞いたのですが、ホームランを打った後にバットを振り投げる姿がいかにかっこいいか、決まっているか」を決める賞だと解説した。大谷選手のバットフリップは25位、16位、11位にランクイン、そして1位になったのが5月のダイヤモンドバックス戦9回表に放った勝ち越し本塁打だった。打った瞬間に本塁打を確信できるから石井さんはゲストで野球評論家の鳥谷敬さんに「バットフリップって意識することあるんですか?」と聞いた。鳥谷さんは、「普通はたぶんできないですよ。打った後に打球がホームランかどうかわからないので走ります。バットを投げるということは『ホームランを打った』と確信しないと放り投げられない。つまりそれだけ確信したホームランの数が多いということです」と大谷のものすごさを評した。出演者からは納得と驚がくの声が漏れた。鳥谷さんによると、日本のプロ野球でも、ホームランになったと思いバットを放り投げたのはいいものの、逆風でフェンスにあたりあわてて走り出すというケースも少なくないという。「それが怖いんで選手は基本的には(放り投げることは)やりません」。石井さんが「鳥谷さんも『確信』はありました?」と聞くと、「これいっただろうなと思っても、一目散に走ってました」と答えた。選手とすればこれが「普通の感覚」だろう。(ジャーナリスト佐藤太郎)
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