テレビ朝日系情報ワイド「羽鳥慎一モーニングショー」のレギュラーコメンテーター・玉川徹氏(ジャーナリスト)が、鈴木憲和・農林水産相を直撃、おこめ券の混乱について質問したが、消費者が納得できるような説明はなかった。2025年12月29日の番組で放送した。
大臣出演時の映像が流れ、発言がくっきり
玉川徹氏は「おこめ券はあんまりよくない政策だったと、僕は思うんですけど、どうでなんですか」と直球を投げる。鈴木大臣は「ちゃんと申し上げておくと、どういうやり方で食糧の価格高騰に対して生活者の負担を和らげられるか、これについては自治体の皆さんがご判断いただければと思います」と、政府が配る重点支援地方交付金をどう使うかは自治体が決めることで、政府はおこめ券を配れとは指示していないと、これまでの説明を繰り返した。
さらに鈴木大臣が、「私が、たとえばと言って出したおこめ券ですけども......」と言いかけると、玉川さんは「いや、いや、いや。でも最初から言ってましたよね、モーニングショーに来た時から」と指摘。ここで、10月27日に鈴木大臣が出演した時の映像が流れる。そこで鈴木大臣はこう語っていた。
「おこめ券というのが私は有効だと思っています」と明言
「今はすでに、どこのスーパーに行っても、お米屋さんに行っても、十分にコメはあります。ただ、問題なのは価格がそれなりの値段がするということなので、その時に何ができるかといえば、おこめ券というのが私は有効だと思っています」と、たしかにおこめ券を最優先で進める方向であることを明言していた。
インタビュー映像に戻って、玉川氏は「もしか、おこめ券じゃなくて商品券ですよと、もちろんおコメも買えますよ、ってことだったら、こういう話になってなかったんじゃないかなと思うんですけど。いわゆるメディアでの批判とかも含めて」と追及した。
鈴木大臣も過去の発言を「証拠」として出されては、「おこめ券推しではない」と強弁し続けることはできず、「さまざまなご意見については本当に真摯に私は受け止めたいと思っています」とタジタジとなった。
(シニアエディター 関口一喜)