「『どうだ、中国すごいだろう』と見せつける」ロンドンに巨大な大使館 スパイ活動の拠点になると住民は不安

   ヨーロッパ最大の「メガ大使館」をロンドン中心部に建設を予定している中国に疑念の目が集まっているが、2026年1月21日放送の情報番組「サン!シャイン」(フジテレビ系)はこのメガ大使館問題を取り上げた。

  • 中国はロンドン中心部に「メガ大使館」の建設を予定している
    中国はロンドン中心部に「メガ大使館」の建設を予定している
  • スパイ活動の拠点になるのではと不安の声もあがっている(画像はイメージ)
    スパイ活動の拠点になるのではと不安の声もあがっている(画像はイメージ)
  • 中国はロンドン中心部に「メガ大使館」の建設を予定している
  • スパイ活動の拠点になるのではと不安の声もあがっている(画像はイメージ)

「北朝鮮が海外の大使館でよくやる手」

   イギリス王立造幣局跡地に建設予定の中国大使館は約2万平方メートルでサッカー場3つ分の大きさだという。建設地の近くには金融街もあり、キヤノングローバル戦略研究所上席研究員の峯村健司さんによると、日本で言えば兜町近くの日本橋に建てられるようなものだという。周辺住民らはスパイ活動の拠点になるとの不安から反対デモをしたり提訴を検討したりしているという。

   メガ大使館建設の目的は何か。峯村さんは2つあげる。1つは、大きくして中国の権威をアピールしたい。2つ目は、外交官を大使館内に住まわせて管理したい、というものだ。

   峯村さんは「米ワシントンでも新しい中国大使館を作って、わたしは行ったことがありますが、本当に大きい。威圧的で『どうだ、中国すごいだろう』と見せつけるという目的がある」と話した。

   「イギリスの情報機関に取り込まれた中国の外交官が結構多い。この間失脚した秦剛さんという外交官もイギリスのスパイにやられたという説もあり、そうならないように監視したいわけです。北朝鮮が海外の大使館でよくやる手で、24時間(自国の外交官を)監視してスパイにやられないようにする」と解説した。

見取り図には秘密の地下室もある

   英テレグラフ紙の報道によると、公開された大使館の見取り図は半分が黒塗りで「秘密の地下室」の存在も指摘されている。峯村さんもこの見取り図について「部屋名が書かれていないことと、地下に208の部屋があるのは異常」と話し、諜報活動に使用される可能性が高いことを指摘した。

   番組は大使館地下から金融情報をはじめとする機密情報の通信に使われる通信ケーブルまで1.7メートルしかないことも紹介、峯村さんは「有事の時にはこのケーブルを遮断することもできる」と話し、安全保障の観点から疑問を投げかけた。

   大使館というよりも要塞か。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

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