共産党の田村智子委員長と社民党の福島瑞穂党首が2026年1月21日、東京・有楽町で合同の街頭演説会を開いた。この2党首による合同イベントは25年12月に続いて2回目。演説の大半が高市政権批判だったが、矛先は立憲民主党と公明党の衆院議員が合流して結成された中道改革連合にも向けられた。「自衛隊を明記するための憲法の論議を深化する、冗談じゃないですよ!」中道は1月19日に発表した基本政策で、5つの「政策の柱」を掲げており、その4つ目が「現実的な外交・防衛政策と憲法改正論議の深化」。その中で、安保法制には「平和安全法制が定める存立危機事態における自国防衛のための自衛権行使は合憲」と言及し、憲法については「立憲主義、憲法の基本原理を堅持した上で、国民の権利保障、自衛隊の憲法上の位置付けなどの国会での議論を踏まえ、責任ある憲法改正論議を深化」としている。両党首はこの点を念頭に中道批判を展開した。福島氏は、結党を聞いて「私は正直びっくりしました」。「安保関連法、戦争法、集団的自衛権の行使は憲法違反です!それを合憲と言ったら駄目じゃないですか~!」と声をあげると、聴衆は「そうだー!」と応じた。原発問題にも言及。中道が原発について「将来的に原発に依存しない社会を目指しつつ、安全性が確実に確認され、実効性のある避難計画があり、地元の合意が得られた原発の再稼働」と条件付きで再稼働容認を掲げていることを踏まえて、「まさに原発再稼働も駄目ですよ!そして憲法9条、自衛隊を明記するための憲法の論議を深化する、冗談じゃないですよ!」と主張した。「自民党政治への批判がない、政権交代もない」田村氏は、市民と野党との協力関係に触れる中で、「中道改革連合が、本当に安保法制も合憲という政策の中身にしてしまった」と批判。「自民党政治への批判がない、政権交代もない」とも指摘し、次のように「背信行為」とも述べた。「本当に残念、悔しい。『なんで立憲なくしちゃうんですか?それって背信行為じゃないですか?』と、そのこと(「中道」立ち上げ)を決めた方々には、やはり言わざるを得ない」演説後に報道陣の取材に応じた福島氏によると、最近の政治環境は「センターラインが右へ右へと行ってしまっている」。憲法や安保で「対立軸が割とはっきりしたのかもしれない」と指摘した。田村氏も「全体が自民党の政治に飲み込まれている」として「政治を変えなきゃいけないんだ、という対決軸が必要」と話した。演説会には政治団体「新社会党」も参加。司会を務めた共産党・吉良佳子参院議員によると、550人が参加した。(J-CASTニュース編集委員兼副編集長工藤博司)
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