衆院選に自民党公認で出馬している黒崎祐一氏による消費税率をめぐる発言が波紋を広げている。
2026年2月2日には、日本維新の会・藤田文武共同代表がXで反論。黒崎氏も自らのXで訂正を行うなど、各方面が火消しに動く事態となっている。
「消費税を10%から12%に上げるという議論、実際にこれどうなんですか?」
波紋を広げたのは、1日に生配信されたYouTubeチャンネル「ReHacQ?リハック?【公式】」討論会での、黒崎氏による発言だった。
国民民主党が掲げる「消費税の一律5%引き下げ」や自民党の「食料品の消費税を0%にする」との方針が争点となった。
国民民主党から出馬している須山卓知氏は、自民党による食料品の消費税引き下げ案に言及し、「今日どこかの記事で見たんですけれども、(引き下げを行った)その後に消費税を10%から12%に上げるということが、いま政府のなかで議論されてるということを見たんですけど、実際にこれどうなんですか? そんなことをしてたら本当におかしいなと思っちゃいますけど、どうですか?」と質問した。
黒崎氏はこの質問に、「2年間は時限的な措置」とし、今後は「給付付き税額控除」を整備すると説明した。
「仕組みができるまでの間に、皆さんの暮らし、物価高、子育て支援なんかを進めていくときに、1番手っ取り早いのが減税ということ」と説明し、「それを組み合わせていきながら、手取りを増やしていくというのが自民党の政策」とした。
「話は来てない?」に「来てないわけではありません」
須山氏は黒崎氏の回答に、「さっきちょっとお答えいただかなかったんですけど、12%に上げていくという話、『給付付き税額控除』があるから止むなしということなのか? それとも全くその話は候補者の皆さんには来てないということなんですか?」と切り込んだ。
黒崎氏は「来てないわけではありません」と回答。
「何をすべきか、どういう税率ですべきかというところを、当然、この総選挙の後に高市政権のなかでしっかり揉んでいきます」と語った。
SNSでは、質疑の様子が切り抜き動画などで拡散。実質的に消費税率引き上げを容認したものではないかとして批判を集めた。
「高市総理や官邸幹部ともそんな会話になったことは一度もない」
維新・藤田氏は2日、批判の声が高まっていることを受け、Xで反応した。
「自民党の新人候補者の方が、消費税を12%にする話を聞いてるようなことを言って、討論会動画が拡散されていて話題になってますが、私はそんな話は全く聞いたことがない」
さらに、「高市総理や官邸幹部ともそんな会話になったことは一度もない」と続け、「そして、反対です」と否定。「そんなん、誰が言ってんの?」と首をひねった。
黒崎氏は同日夜、自らのXに「自民党内でも政府でも、消費税12%への議論をしている事実は全く無いことを確認しました」と投稿した。
「自民党の公約にもそのような記載はありません。高市総裁のもと、責任ある積極財政を進めてまいります」とした。
討論会での自身の発言をめぐっては、「昨日のリハック討論会での私の発言について、誤解を招く表現があったことをお詫びします。事実無根の憶測が広がることがないよう、私自身も説明を尽くしていきたいと思います」としている。
黒崎氏の投稿には、「黒崎さん自身の説明は勿論、党の公式見解、高市さんや連立を組んでる維新の吉村さんから国民への説明が必要なレベルですよ」など、踏み込んだ対応を求める声が寄せられている。
自民党の新人候補者の方が、消費税を12%にする話を聞いてるようなことを言って、討論会動画が拡散されていて話題になってますが、私はそんな話は全く聞いたことがない。
— 藤田文武(日本維新の会 共同代表) (@fumi_fuji) February 2, 2026
高市総理や官邸幹部ともそんな会話になったことは一度もない。
そして、反対です。そんなん、誰が言ってんの? https://t.co/SHxeuhuHGT