衆院選終盤の2026年2月6日、公明党の山口那津男元代表(現常任顧問)と立憲民主党の枝野幸男元代表が東京都八王子市内で同じ選挙カーに上って中道改革連合候補の応援演説に臨んだ。かつては与野党の代表者どうし、敵対した間柄だ。
萩生田氏批判の山口氏、「裏金議員」公認「絶対にやめさせなければならない」
八王子市の大部分が入る東京24区は、8選を目指す自民前職の萩生田光一氏に、中道新顔の細貝悠氏、国民民主党新顔の細屋椋氏、参政党新顔の與倉さゆり氏、無所属新顔の深田萌絵氏が挑む構図。各社の情勢調査によると、萩生田氏と細貝氏が競り合っている。八王子には創価大学があるなど、公明党を支援する創価学会のおひざ元のひとつとしても知られている。
演説では、山口氏が「みなさんこんばんは!なっちゃんです!」とあいさつすると、聴衆からは「なっちゃーん!」の声。中道の政策を説明した上で、各共有や非核三原則見直しの動きを批判。終盤には「皆さん、もう時間も限りがあります。これだけは皆さんに訴えたい」。萩生田氏を念頭に「この選挙でも裏金を2728万円作っていたという人が立候補してるじゃありませんか」と具体的な金額を出しながら批判し、
「こうやって反省のない態度、いわゆる裏金議員と言われた人を今回もどんどん公認をしている。これは絶対にやめさせなければならない」
と訴えた。
萩生田氏には小池百合子知事が応援
一方の枝野氏は、
「(公明党の)山口元代表は、いろいろな意味で私の大先輩なので、大先輩の後に喋るというのは、なかなかしんどいものがありますが...」
とあいさつ。弁護士や政党代表者として先輩、という意味を込めたようだ。
さらに、かつて17年に旧立憲を立ち上げた経緯を説明する中で、
「まさに右でも左でもなく、ど真ん中を行く『中道』だ。ただ、中道というのはそういう意味だけではない。人を大切にする、1人1人の人間を大事にする。これが今の、この国の政治に足りないということ」
などと「中道」の理念を説明、続けて、
「だから、今までのいきさつ色々ありますが、今こうして力を合わせて、この中道ど真ん中、人間を中心にした社会を、経済を一緒に作ろうではありませんか皆さん!」
と呼びかけた。
一方の萩生田氏には東京都の小池百合子知事が応援に駆け付けたが、萩生田事務所の事前告知には「報道関係者の取材・撮影またライブ配信等はご遠慮いただいております」とあり、メディアをシャットアウトしての応援だった。
(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)