「トランプ氏の最大の懸念になっている」エプスタイン文書がもたらす打撃 黒塗り部分多く晴れない疑惑

   2026年2月8日の情報番組「日曜報道 THE PRIME」(フジテレビ系)はトランプ政権への大打撃になりかねない「エプスタイン文書」について話し合った。

  • ドナルド・トランプ大統領(ホワイトハウス公式サイトより)
    ドナルド・トランプ大統領(ホワイトハウス公式サイトより)
  • イーロン・マスク氏(ホワイトハウス公式サイトより)
    イーロン・マスク氏(ホワイトハウス公式サイトより)
  • ドナルド・トランプ大統領(ホワイトハウス公式サイトより)
  • イーロン・マスク氏(ホワイトハウス公式サイトより)

「不名誉で、欧米の価値観の中では許されるべきものではない」

   1月30日に米司法省が公開した「エプスタイン文書」は少女買春などの罪で起訴され勾留中に自殺した米富豪のジェフリー・エプスタイン氏の捜査資料で、300万ページにわたり、18万点の写真と約2000本の動画があるという。資料には、米マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏や実業家のイーロン・マスク氏、クリントン元大統領らについての記述や写真もある。問題視されているのはそこにトランプ大統領の名前も多数含まれていることだ。トランプ大統領は実業家時代にエプスタイン氏と知り合い、交流があった。ただ資料には黒塗り部分も多く、完全に疑惑が晴れたとは言いがたい。

   「エプスタイン文書」をめぐる騒動がどのようにトランプ政権に影響してくるか。アメリカ政治に詳しい早稲田大学教授の中林美恵子さんは「もしすべてが公開されたら、トランプ大統領の岩盤支持層であるMAGA派に亀裂が入るのではないかというのがトランプ氏の最大の懸念になっている。黒塗りで出されていない部分が多くある。この事件に関わっていたとすれば、いかに不名誉で欧米の価値観の中では許されるべきものではない、ということだ。ましてや犠牲になった多くの少女の声も残っており、とんでもないことに発展する可能性はある」と話した。

「事件に関わった女性の多くは未成年、共和党はそれを守っていない」

   キャスターの松山俊行さんは、MAGA派の中核的存在だった共和党のグリーン下院議員が、「エプスタイン文書」の公開などをめぐりトランプ大統領と対立の末に議員辞職したことに言及した。「MAGA派に亀裂が入った象徴的なできごとと受け止めていいか」と中林さんに聞く。

   中林さんは「非常に象徴的だと思う。グリーン氏はトランプさんのコバンザメと言ってもいいくらいべったりだった。まだMAGA派の完全崩壊するところまでいっていないが、グリーンさんは発信力があるのでどういうことを言うのか、だれがどのように耳を傾けるか。中間選挙に向けて戦いが激しくなるだろう」という見方を示した。

   明治大学教授の海野素央さんは「議員辞職したグリーンさんは『共和党はこの事件に関わった女性の多くは未成年なのに、その女性をケアしていない、だから共和党は女性の票をとれない』と話している。ということは中間選挙でも女性票がマイナスになるだろう」と見通しを語った。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

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