2026年2月8日のトーク番組「辰巳琢郎の葡萄酒浪漫」(BSテレ東)はNHKに33年勤めフリーアナウンサーとして活躍する武内陶子さんと俳優の原田大二郎さんをゲストに迎え、武内さんが選んだ南アフリカの赤ワインを飲みながら思い出話に花が咲いた。
「陶子ちゃんは顔が濃いから朝には向かないな」と言われて
武内さんは1991年にNHK入局、松山放送局、大阪放送局を経て「おはよう日本」で朝の顔としてニュースを届け続けた。「おはよう日本」のキャスターになったことについてMCの辰巳琢郎さんが「東京にいっていきなり全国放送ということは抜擢ですよね?」と武内さんに聞く。
「でも考えてみたら松山で『おはようえひめ』をやって、大阪でも『おはようきんき』をやっていて、とうとう『おはよう日本』になった。当時のカメラマンから『陶子ちゃんは顔が濃いから朝には向かないな』と言われまして」という。
辰巳さんが「すみません、今それを言おうとしました。全国放送に抜擢されたら違うものですか?」と聞く。「(番組を)見ている方の数が違うので」と武内さん。
そして、あるエピソードを話し始めた。
「電話が鳴り止まないんです」
「私、コンタクトをしていますが、どうしてもコンタクトが入らない日があって、もう間に合わない、生放送なので、あわててメガネをかけて放送したら、終わった後の(NHKの)電話が鳴り止まないんです。(スタッフからは)『武内さん、何やったんですかっ、武内さんあてのファクスがこんなに来ていますよ』ともう反響がすごくて」
原田さんが「ステキだと?」と、反応の内容を聞くと、武内さんは「そう思うでしょ!じゃなくて9割が『何事か!』『メガネをかけるなんて』という」という。辰巳さんが驚いたように「否定的なの?」。武内さんは「否定です!しかし、1割の人が『女性だってメガネをかけて出てもいいじゃないか、我が意を得たり、ありがとう武内さん』という賛成派もあり、週刊誌にも書かれた」と当時の騒動を振り返った。
辰巳さんの「もう1回やってみようとは思わなかった?」という問いには「いやいや、もう反響がすごくて何やってくれたんだというくらいなので」とこりごりといった表情だった。NHKの朝の番組では「ワキ汗」が話題になった女性アナウンサーもいた。
「朝の顔」はつらい。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)