作家の乙武洋匡さんが2026年2月11日、中道改革連合の代表選をめぐり、Xで思いをつづった。
「代表選、私泉健太は出馬いたしません」
立憲民主党と公明党による新党・中道改革連合は、8日投開票の衆院選で、公示前から167議席から49議席に減らす結果となった。
「惨敗」と報じられている結果を受け、野田佳彦・斉藤鉄夫両共同代表は9日、衆院選惨敗の責任を取り、共同代表を辞任する意向を表明。両代表の辞任に伴う代表選挙は、12日に公示、13日13時から開かれる議員総会で代表選投開票が行われる予定だ。
かつて立憲の代表を務めた泉氏は、11日夜にXで「この『中道』代表選、私泉健太は出馬いたしません。強い覚悟を持ち、チャレンジの時が満ちた候補を選び、皆と支えます」と不出馬を表明。
自身が24年9月に行われた代表戦で野田氏に席を譲るかたちとなったことを振り返り、「私は立憲代表選で再選されなかった人物。自らの不足に向き合い、もっと器をつくらねばなりません」とつづった。
「政治とは人間が行うことですから」
こうした中、乙武さんは11日、Xで泉氏への思いをつづった。
乙武さんは24年、小池百合子東京都知事が代表をつとめる「都民ファーストの会」から東京15区で行われた衆院補欠選に出馬。次のように当時を振り返った。
「告示日前日、当時の代表だった泉健太さん、馬場伸幸さんから私の体を気遣いつつ、『共に頑張りましょう』というメッセージが届きました。『政治の世界にもフェアプレー精神があるのだな』といたく感激したのを覚えています」
乙武さんは、「政策通であったり、演説が上手かったり、リーダーに求められる資質はさまざまあるのかもしれませんが、私は『こうしたメッセージを送ることができる人柄』はかなり重要なポイントではないかと思っています」と説明。「やはり政治とは人間が行うことですから、選挙前にこんなメッセージを送られたら、泉さんや馬場さんに好感を抱きますもん」と率直な胸中を吐露した。
「『チョロい』と言われたらそれまでですが、いまでもこうして覚えているわけですから、やっぱり効果てきめんですよ。『泉健太は人望がある』と世間で言われる所以を、身をもって体験したわけです」
「旧立憲の方々のなかでも非常に肌感覚の合う方かもしれません」
こうした背景から、乙武さんは「この国に健全なリベラル政党というものが再生するためには泉健太さんがその中心に立つのがいいのではと勝手ながら考えていたので、今回は代表戦にお出にならないと聞き、ちょっぴり残念な思いではありました」とした。
その上で、「これこそ外野がとやかく言うものではありませんし、健太さんには健太さんのお考えがあるわけですから、また違った角度からのご活躍を祈念するばかりです」とつづっている。
乙武さんは、自身に寄せられたリプライにも反応している。
「泉健太さんと乙武さんは流れが合えば一緒に政治やっててもおかしくない(おかしくなかった)と思います」とのコメントには、「そうですね、旧立憲の方々のなかでも非常に肌感覚の合う方かもしれません」と返信。「思想も人との接し方も、僭越ながら近いものがあるのかなと思っています」とした。
「政治とは人間が行うこと。大切にしたい言葉です」との意見には、「だからこそ、『正しさ』だけではうまくいかないと思うんですよね。残念ながら」と応じた。
一昨年、私は東京15区の衆院補選に立候補しました。そのとき、立憲民主党からは酒井なつみさんが、日本維新の会からは金澤ゆいさんが立候補していました。…
— 乙武洋匡 (@h_ototake) February 11, 2026