総理大臣は与党内で倒されるということを肝に銘じてほしい――。2026年2月27日放送の情報番組「プライムニュース」(BSフジ)は本格論戦がスタートした国会での高市首相の政治姿勢をとりあげ、半世紀永田町をウオッチしてきた専門家が高市一強体制に注文をつけた。
「リラックスしない首相の1日って、どうなんだろう」
読売新聞特別編集委員の橋本五郎さんは高市首相について、「ひたすら自分でやっている。ほとんどリラックスするような時間がない1日って、どうなんだろうという感じがする」と話す。朝日新聞コンテンツ政策担当補佐役の林尚行さんも「官邸の中にこもるんじゃなくて、積極的に与党の枢要な人たちとコミュニケーションをとっていくことが必要なのでは」と高市首相に注文を付ける。
産経新聞編集長の水内茂幸さんは「第2次安倍政権の時の安倍さんは谷垣(禎一)幹事長とお昼ごはんをよく食べていました。今の高市さんにとって、そういう人は麻生(太郎)さんとか鈴木(俊一・幹事長)とかになるんですかね」と橋本さんに聞く。
すると橋本さんは「立場上は、(コミュニケーションを)やるべき。(麻生さんや鈴木さんに事前に)解散を知らせない、と言われている。そういうことだと信頼関係がどうなるかということだと思う。(アメリカの)大統領は反対の党によって倒される、(日本の)総理大臣は与党内で倒される。これを肝に銘じる必要がある」と高市首相のコミュニケーション不足な政治姿勢に釘をさした。
「総理にモノを言える人が一人もいない」
27日の衆院予算委員会で、中道改革連合の小川淳也代表が「政権内で総理にモノを言える人間が減ってきているのではないか」と発言したことを紹介して、林さんは「正直、選挙後はいないと思います。減っているどころか、(誰も)いない。高市さんの政策、少なくとも経済財政政策について思うところがある人たちも少なくない。高市さんは今の強い段階から目配りをしながら自民党を統治していくことができれば長期政権になるし、高市さんのやりたい政策も実現できるが、まだまだそこまでに至っていない」と話した。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)