元衆院議員の山尾志桜里氏が2026年3月23日、「9条守れ」という主張と「アメリカに媚びるな」という主張は両立不可能だとXで指摘した上で、その理由について約700字の長文で説明した。この投稿が大きな反響を呼んでおり、さまざまな声が寄せられている。
「9条に守られてよかった」に対する山尾氏の見解
山尾氏は23日の投稿で、朝日新聞が同日に報じた記事を紹介。記事では、米国のトランプ大統領が日本などにホルムズ海峡への艦船派遣を要求していたことについて、高市早苗首相が日米首脳会談で、自衛隊派遣には憲法9条の制約があると伝えていたと報じていた。
山尾氏は、戦力の不保持などを定める憲法9条を守ることについて、「『自分で自分を守れない』従属国家としての生存戦略をとる」ことだと見解を示し、次のように論じた。
「『媚び』ざるをえない精神的不快もさることながら、そもそも他国に自国の生死を預ける生存戦略そのものが合理的と思えない。いつまでも米国が『従属』させてくれるかどうかも分からない」
さらに山尾氏は、トランプ氏が「G2」(米中二極体制)に言及したことなどに触れ、「極東の日本が従米国家から従中国家への鞍替えを余儀なくされるタイミングが来ないとも限らない」との危機感を示した。
「『9条』を盾にして身を守るということは、そんな風に、自分の船のオールを他人に渡すということで、それはつまり自分の努力とは関係ない事情で浮き沈み、生き死にするという選択に他ならない。『戦略』というより最早『哲学』だし、私はそんな哲学に巻き込まれたくないなあ」
また、「自分で自分を守り、不足は互いに守り合う」主権国家を目指すためには、「ちゃんと自衛権を戦力と位置付けて、自ら戦力行使のルールを決めて、自衛官を守り支えるための9条改正が必要になる」と主張。続けて、「毅然とした外交」を望むならば9条改正が必要だと訴えた。
最後に山尾氏は、ホルムズ海峡への艦船派遣を巡る報道で、「9条に守られてよかった」という声があるとも言及。これらは「9条で応援を断ってもトランプに見捨てられなくてよかった!」「アメリカが引き続き守ってくれるようでよかった!」という声だとし、次のように締めくくった。
「『9条』を盾に生きていく道を選ぶなら、少なくとも高市外交を『媚びている』と非難する資格はないんじゃないかな」