作家の竹田恒泰さんが2026年3月24日、現役自衛官による中国大使館への不法侵入事件をめぐり、自身の講演会の影響だとする批判の声が上がっているとして、Xで反論した。「日本政府の誤った政策がもたらした悪影響」駐日中国大使館は同日、Xで「自衛隊の現役幹部」を自称する人物が大使館内に不法侵入し、「中国外交官を殺害する」と脅迫したと伝えた。この人物は「自身の行為が違法であることを認め、いわゆる『神がみに代わって』中国外交官を殺害すると脅迫した」という。中国大使館は、今回の事件は「日本政府の誤った政策がもたらした悪影響が甚だしく深く根付いている」などと主張し、日本側に抗議した。不法侵入した人物が自衛隊員を自称していることについても、「自衛隊員に対する管理・教育を怠り、中国の在外公館と外交官への警備責任を果たしていない」と抗議。事件の徹底的な調査と関係者の処分、責任ある説明を求めた。各社では、逮捕されたのは、陸上自衛隊えびの駐屯地勤務の3等陸尉、村田晃大(こうだい)容疑者(23)だと報じている。「いかなる戦争も避けるべきことを力説しています」こうした中、竹田氏は自身のXで、今回の事件について「『竹田恒泰が自衛隊で講演するからこういうことが起きた』という趣旨の投稿が散見されます」と切り出した。竹田氏はこれまで、自衛隊で複数回講演を行っている。23年2月には、陸上自衛隊高等工科学校で「日本は世界で一番人気があるのか」との演題で、20年6月には陸上自衛隊幹部候補生学校でも講話。同校の公式Xアカウントは「候補生は、自分の国を愛すること『#愛国心』について考えを深めました」と伝えている。17年3月にも帯広駐屯地で「日本の素晴らしさ」に関する講演を行っていた。竹田氏はこうした講演の内容について、「日本の過ち」に重点を置いているとした。「私が自衛隊で講演を行う際に先の大戦について言及する際には、ドイツやソ連と組んだことの問題点、日華事変拡大の問題点、南部仏印進駐の問題点などを述べた上で、戦争を回避できなかった理由を分析し、情報の収集・分析・活用が不十分であったことを述べるなど、日本の過ちに力点をおいた講話をし、日本が失った人命の多さを引き合いに、いかなる戦争も避けるべきことを力説しています」そのうえで、「特定の国への憎悪を煽り、あるいは大使館への実力行使を推奨することなど、あろうはずがありません」とした。「事実に反するものであるため、法的措置を講じる可能性があります」自身を名指ししての投稿については、「従って、私の講話のせいで大使館不法侵入事件が起きたという趣旨の投稿は、事実に反するものであるため、法的措置を講じる可能性があります」。「これまで自衛隊で行った私の講演は、すべて音声データを持っていますので、講演内容については立証できます」とつづった。自身をめぐる投稿に対し同様のリプライを送っているほか、一部の過激な投稿に対しては「この投稿は私の名誉を毀損する内容を含んでいます。直ちに削除してください。訴訟するかどうかは総合的に判断します」と警告している。今回の事件をめぐっては、「そもそも、当事件は、自衛隊の格を損なうものであり、称賛できる要素はありません。また、在外日本大使館等への攻撃を誘発する危険や、日本人が襲撃の対象となる危険もあります。起きてはいけない事件であったと思います」と批判している。
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