アメリカとイスラエルのよるイラン攻撃が続く中、停戦終結に向けてアメリカとイランが発信する情報に食い違いが見える。2026年3月25日放送の「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)に出演した中東情勢に詳しい慶應義塾大学大学院教授の田中浩一郎さんは、両者の情報戦が戦われているとの見方を示した。
交渉しているとの情報は抵抗部隊の士気にかかわる
田中教授は、殺害されたハメネイ師の後継者である次男のモジタバ師について「機能していないと思う」と話し、モジタバ師が公の場に出られる状況にないとの見方をしている。モジタバ師はハメネイ師殺害後に指名された最高指導者で、今後の停戦のカギを握る人物である。そんな状況の中で、米国側はイランとの交渉を行なっているというのだ。
田中さんは「イラン側から仮に交渉しているとか、交渉する用意があるとか(が明らかに)なると、抵抗している部隊に動揺が走る。『このままやっている必要がないじゃないか』と士気が低下するので、あらゆる角度から揺さぶりをかけている。だまし討ちもするし、敵の意識もくじくし、中枢部もたたくといろんなことをやっている」とイラン側の対応を解説した。
今のイランには交渉できる人がいないのではないか
モジタバ師について田中さんは「国民に肉声すら伝えられていないことから機能していないと思う。意識がないとか意識が戻らないとかそういうレベルでの問題を抱えているのかなと思う。父親の事務所を取り仕切っていたので父親のそばにいることが普通で、ハメネイ師が爆殺された時に近辺にいた可能性が高く、がれきの下に埋もれてしまったことも含めて五体満足ではないだろうと想像するし、さらに言うと声を発することができないような状態ではないかと思っている」と話している。
モジタバ師の身体がそのような状態だとすると、田中さんは対米交渉の窓口と言われているガリバフ国会議長についてはどう見ているか。大下容子さんが聞く。
田中さんは「外交交渉をする立場に今までたったことがなく、国難とも言えるこの状況を脱出するためにアメリカとの交渉事を仕切ることができるのか大いに疑問がある」と話した。
このような状況で、米国・イランの交渉はうまくいくのか。
弁護士の萩谷麻衣子さんは「昨晩、モジタバ師がアメリカとの停戦協議に同意したという速報が入ってきたが、すごく違和感があった。それがイスラエルのメディアから出てきたというのも信用できるのかなと思った。(交渉に関して)何を信頼していいか全然わからない」と話す。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)