大型のヒグマが至近距離まで迫ってきて、噛みつかれそうになった――。こうした体験を明かし、このヒグマの姿を写真で紹介したX投稿が、2026年3月25日ごろからSNS上で注目を集め、「もう冬眠明けか...」「今年も熊が始まった...」などの声が寄せられている。
投稿者の銭函トレッキングさんは26日の取材に対し、北海道西部の日本海側に位置する泊村の兜岬で前日25日11時ごろに遭遇したと説明。トンネルの中から大型のヒグマが突然現れ、「全力でこっちに向かってきた」と明かした。
投稿者「スプレーを取り出す暇はありませんでした」
銭函トレッキングさんは25日、遭遇した現場とヒグマの写真を複数枚Xに投稿し、SNS上で大きな注目を集めている。この写真には、トンネルの出入り口にいる大型のヒグマが写っており、「もう目覚めてるんですね...」「もう冬眠から覚めているのか...」などの声が寄せられている。
銭函トレッキングさんのX投稿や取材の内容によると、先述の兜岬先端付近にある旧道で25日11時ごろに遭遇した。トンネルの中から突然「大きな獣の音」がしたという。「鹿であったらいいなと思ったのですが、熊でした」
ヒグマだと気がついたときは約30メートル離れていたが、その位置から全力で向かってきたため、後ろに下がって近くの岩陰に避難しようと試みた。しかし結局追いつかれ、嚙みつかれそうになったという。そこで「わーッ!」と大声を出すと、ヒグマは引き返した。
「ほぼゼロ距離まで近づかれ、腕のすぐ近くに顔が来ましたが、噛みつきが空振りしたところで引き返していきました。威嚇行動だったのかもしれません」
銭函トレッキングさんは、当時スプレーと鈴を持っていたが、「スプレーを取り出す暇はありませんでした」と振り返る。「向こうから向かってきたので鈴も効果はなかったかと思います」
今回のヒグマとの遭遇について、「今回歩いたところは人里近くではなく、滅多に人が立ち入らないところなので、仕方がないと思っています」としつつも、「岬の磯場には釣り人のかたがたくさんいらっしゃったので、被害が広がらないといいと思います」と述べた。
北海道の中心部にある芦別市の公式サイトでは、3月23日9時ごろにクマの目撃情報が寄せられたと報告している。また北海道では、ヒグマによる被害多く発生する春に「春のヒグマ注意特別期間」を設けている。4月1日から5月31日までがその期間となっている。