「オタクによる反戦デモ」クリエイターらも参加、思い語る 「平和でなければ活動できません」

参加者がそれぞれの思いを

   デモ参加者に話を聞いた。CGアニメーターの40代男性は「イラン側は『ホルムズ海峡を日本のために通す』と言ってくれているのに、高市首相は何もアクションを起こしていません。また、『本当に現政権は仕事をしていないな』という思いがあって、この不満を国会に届けたいと思ったんです」「自民党が掲げた憲法改正草案の中には表現の自由を制限するようなものもあります。やはり表現の自由が規制されると、面白いものがどんどん作れなくなってしまう」と人生初というデモに参加した理由を語る。

   研究職の30代女性は「自分の祖父母が戦争体験者で、幼少期から『空襲から生き延びたからあなたの命があるんだよ』ということを聞かされてきました。そして、今回世界各地で戦火が上がり、日本も憲法改正の動きが活発化していて、『こうした状況はまずい』『当たり前の日常が続いてほしい』と思って足を運びました」という。また、今回参加した経緯には、過去の後悔があると話す。「10数年前に集団的自衛権議論に反対するデモがニュースでたびたび報じられていましたよね。私はこの時デモに参加できなかったのですが、そのことをずっと悔やんでいました。なので、今回は悔いを残さないためにここに来ました」と口にした。

   会社員の40代女性は「デモは『思想の尖った人たちがぎゃんぎゃん言っている』というイメージでした。ただ、SNSでペンライトを振ったりしているデモ参加者のSNSの投稿を見て、『どこにでもいる人が参加してるんだな』『自分でも行っても良いんだ』と勇気をもらい、今月からデモに足を運ぶようになりました」という。「国民のためになることをしてほしい。なかでも、憲法には手を付けないでほしい。本当に平和が一番です」と政府に訴えた。

   自営業の50代男性は「アメリカとイスラエルがイランにやっていることが本当に許せません。にもかかわらず、日本のトップである高市首相はアメリカに反発するどころか言いなりじゃないですか。なにより、『このままで私自身も殺されるかもしれない』という危機感も日々募らせていて、声を上げたいなと思いました」とコメント。また、「オタクの人たちのコミュニケーション能力や発信力、表現力に触れることができ、すごく励みになりました」と笑顔を見せた。

   子供たちと参加していた会社員の40代女性は「このままでは子供たちの暮らしに迷惑がかかると思ったので」と話し、「『戦争反対を叫ぶことは良いことだよね』『思ったことを言えるような人になりたいよね』と子供と話して、今回子供と一緒に参加しました」と口にした。

   SNSではデモ参加者に対して怒号が飛び交う動画がいくつも投稿されているが、この日はそういったことは見受けられなかった。また、3月25日に行われたデモなどでは女性のデモ参加者の割合が高かったことがSNSを中心に報告されていたが、今回は男女比に大きな差はなかった。デモ参加者の年齢層は比較的高いものの、若い人の姿も見られた。

(望月悠木)

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